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「辰野隆〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

辰野隆の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
女の決闘」より 著者:太宰治
果てには、心置きなく喪服を脱いだのであった。 これは、私の文章ではありません。辰野隆先生訳、仏人リイル・アダン氏の小話であります。この短い実話を、もう一度繰り....
東京八景」より 著者:太宰治
仏蘭西語を一字も解し得なかったけれども、それでも仏蘭西文学の講義を聞きたかった。辰野隆先生を、ぼんやり畏敬していた。私は、兄の家から三町ほど離れた新築の下宿屋の....
「下じき」の問題」より 著者:宮本百合子
本で理性を支えるいかなる支柱ともなり得なかった。 『人間』十一月号に、獅子文六、辰野隆、福田恆存の「笑いと喜劇と現代風俗と」という座談会がある。日本の人民が笑い....
東大での話の原稿」より 著者:宮本百合子
俗と」 岩田豊雄「海軍」 獅子文六――このひとは「自由学校」┐辰野隆 ├ 福田恒存 ┘ ....
交遊断片」より 著者:豊島与志雄
懐こうかと思った……がそれは止めた。 * 或るレストーランの二階、辰野隆君と山田珠樹君と鈴木信太郎君と私と、四人で昼食をしていた。この三人は立派な....
猫先生の弁」より 著者:豊島与志雄
を出した。一つは書斎の片隅の三畳の畳敷きで、一つは前述の猫の出入口だ。ロザリヨの辰野隆君や故人久能木慎治君などは、猫と言ったってどんなネコのことやら、とからかっ....
秘伝の名訳」より 著者:岸田国士
秘伝の名訳 ――ボーマルシエ、辰野隆訳『フィガロの結婚』 岸田國士 外国作品の翻訳を思いたつのには、いろいろ....
随筆 私本太平記」より 著者:吉川英治
いですな」と私へいわれた。いかにも建築家らしい表現だし寸評だと思われた。またよく辰野隆氏からも会うたびに「私本太平記」への感想やべんたつをいただいている。「これ....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
。冬の旅は、寒い寒い。腹もすきごろ、和田金のこんろを囲む。ここの松阪牛については辰野隆氏が何かに書いていたと思う。美味を追求する人間の貪欲にこたえて遠来のわれら....
小説のタネ」より 著者:吉川英治
、三年にわたるあんな長い空想の中に遊び呆けて書きつづけたわけなんですね。 よく辰野隆さんなんかが、 『吉川氏は「鳴門秘帖」の前にも後にもいろいろな物を書いてる....