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農会
「農会〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
農会の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「星座」より 著者:有島武郎
天《ぎょうてん》した。そしてそれが当日郡長や、孵化場長《ふかじょうちょう》や、郡
農会の会長やの列座の前で読み上げられた時、清逸は自分の席からその人たちが苦々《に....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
かわりに南から北へと足で土をかけて、奇麗に踏んづけて行く。燻炭肥料の、条播のと、
農会の勧誘で、一二年やって見ても、矢張仕来りの勝手がよい方でやって行くのが多い。....
「亮の追憶」より 著者:寺田寅彦
っていたりした。一方ではまた当時の自由党員として地方政客の間にも往来し、後には県
農会の会頭とか、副会頭とか、そういう公務にもたずさわっていたようであるが、そうい....
「労働者農民の国家とブルジョア地主の国家」より 著者:宮本百合子
に病人があり、三戸《さんのへ》郡猿辺村では三百戸全戸に二百五十の病人があると帝国
農会報は伝えている。が、勿論、殆んど医者になんぞかかることは出来ない。農漁村を通....
「女の手帖」より 著者:宮本百合子
食糧の人民管理を叫んでいる。これらのその道の人達は自分たちの職域を通じて農林省、
農会、営団を貫くからくりに通暁しているからこそ、公正な人民管理を主張しているので....
「人民戦線への一歩」より 著者:宮本百合子
は当然であろう。その道の専門家が揃って、人民管理をよしとするからには、疑いもなく
農会、営団、その他の機構に、満足されない何かが存在しているからである。どんな長閑....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
青森県などでは各町村に小作争議防止委員会を組織せしめ、相不変、町村長・警察署長・
農会技師を始めとして、地主代表と小作人代表とを夫々一名ずつ会商せしめることにして....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
島木健作その他何人かで、有馬農相のお見出しで、農村文化の立役者となり、作品が帝国
農会の席上引用され、和田氏は日本の政治の明朗化の実証と欣喜《きんき》して居ります....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
させねばならぬと感じ、早速産地埼玉県庁に照会して、時の産業課長近藤氏の賛助を得、
農会長の肝いりで十二人の老農を選択してもらい、一等米より二割高で引き取ることを約....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
返事は、しだいにぶっきらぼうになっていった。 名簿には、「熊本県、二十六歳、村
農会書記、村青年団長、農学校卒」とあり、備考欄に、「歩兵|伍長、最近満州より帰還....
「たぬき汁」より 著者:佐藤垢石
業欄に、このたび理化学研究所で、団栗から清酒を醸造することを発明し、全国各県の県
農会に依頼して、大々的に団栗を集めるという記事を読んだのである。そして、その記事....
「瘤」より 著者:犬田卯
あけたばかりか、特別税戸数割など殆んど倍もかけるようにしてしまったし、それから、
農会や信用組合まで喰いかじって半身不随にした揚句、程もあろうに八百円の「慰労金」....
「米」より 著者:犬田卯
……それが一俵しかない。うちには一俵しかございませんなどと調べに廻って来た役場や
農会の方々の前に赤恥をかくようなことがどうして出来よう。――あと五俵、いや、出来....
「沼畔小話集」より 著者:犬田卯
爵は沼へ写生にでも行くかと思いのほか、村の有志訪問と出かけたのであった。最初に、
農会長を訪ねた。 「僕、満州に農場をはじめかけているんですよ。約三千町歩ばかりの....
「自力更生より自然力更生へ」より 著者:三沢勝衛
に暇なしと申すほどでございます。これにつきましては、先年その卑見の一端を「長野県
農会報」に発表いたしておきましたから、今日は簡単にいたしておきたいと存じます。 ....