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「辺陬〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

辺陬の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
造寺氏の出だという。家系の立派さに先ず驚かされる。 九州でも今の地理からすれば辺陬と称しても好い土地に祖先以来の屋形がある。小高い野づかさが縦に列んでいるのが....
美の日本的源泉」より 著者:高村光太郎
ってこれらの将軍と公卿との寵児となり、更に慰楽に飢えた民衆一般の支持をうけ、遠く辺陬の地にまで其の余光を分った。能面の急激な発達は斯くして成就せられたのである。....
我が円朝研究」より 著者:正岡容
てくるのでげすから」根津から小石川小日向へまでを「山坂」云々はいかにもそのころの辺陬《へんすう》の感じがあらわれていて、時代風景的におもしろい。我が愛蔵の明治二....
熱情の人」より 著者:久保栄
は遠い演劇史的事実となった。ウィウ・コロンビエを閉鎖したジャック・コポオも、今は辺陬の地にあってコメヂア・デラルテの研究に没頭しているそうである。一時ドイツ劇壇....
二つの松川」より 著者:細井吉造
きに近い足跡を語る前に、まずその地理について説明を加えなければならぬほど、そこは辺陬《へんすう》に属する場所であり、同時に山の持つ秘密な境地であったかもしれない....
生不動」より 著者:橘外男
一 北海道の留萌港……正確に言えば、天塩国留萌郡留萌町であろうが、もちろんこんな辺陬の一小港などが諸君の関心を惹いていようとも思われぬ。 札幌から宗谷本線|稚....