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「辻潤〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

辻潤の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
虚構の春」より 著者:太宰治
。(命を賭《と》して。)……ところが、十八歳になると、また『芥川』に逆戻りして、辻潤氏に心酔しました。(太宰って、なあんて張り合いのない野郎だろう。聞いているの....
だだをこねる」より 著者:辻潤
デルンギャールの御嬢さんのいないのには――くさるであるです。 4辻潤後援会という奴で全体どの位ゼニが集まったものやらどなたとどなたがお金をおめぐ....
風狂私語」より 著者:辻潤
風狂私語辻潤 ▼自分は風狂人の一種だ。俳人なら惟然坊のような人間だ。ただ俳句がつくれない....
浮浪漫語」より 著者:辻潤
浮浪漫語辻潤 自分はなによりもまず無精者だ。面倒くさがりやである。常に「無為無作」を夢....
変なあたま」より 著者:辻潤
変なあたま ――最近の心境を語る――辻潤 「最近の心境を語る」というのが与えられた題名なのだが今のところ別段とりた....
錯覚自我説」より 著者:辻潤
一切の存在は万有生命の惰性の表現である。宇宙は微分流動している。古谷栄一君の中に辻潤が存在し、辻潤は今これを書いている瞬間、かれの耳にしている蛙の音楽と交流して....
錯覚した小宇宙」より 著者:辻潤
nts; our vice is habitual. ――Emerson.辻潤 人体が一個の「小宇宙《ミクロコスモス》」であるという思想は別段珍らしい考....
え゛りと・え゛りたす」より 著者:辻潤
え゛りと・え゛りたす辻潤 なんのためにフランスなぞへいくのか? 旅行免状にはちゃんと「文学研究」と....
ニイチェに就いての雑感」より 著者:萩原朔太郎
に外ならない。僕のやうな人間が、もし自然のままの傾向で惰力して行つたら、おそらく辻潤や高橋新吉のやうな本格的のダダイストになつたにちがひない。それが幸ひ(だか不....
新版 放浪記」より 著者:林芙美子
じ》をあびせてくれた。「とてもいいものを出しましたね。お続けなさいよ。」飄々たる辻潤の酔態に微笑を送り、私も静栄さんも幸福な気持ちで外へ出た。 (六月×日) ....
詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
反対が上ってくる。著者の知ってる限り、日本に真のデカダンは一人しかない。生活者の辻潤である。 ** 日本の文学者は、詩的精神の喪失を以て老成の証左と考えている。....
文学的自叙伝」より 著者:林芙美子
な詩を書いていたのか忘れてしまったけれども、なかでもお釈迦《しゃか》様と云うのを辻潤《つじじゅん》氏が大変讃めて下すったのを記憶しています。――本郷の肴町《さか....
スポーツ・文学・政治」より 著者:坂口安吾
ズムが好きなんだよ。 但し今のアナーキスト連中は嫌いだね。日本のアナーキズムは辻潤のダダに通じていて、統一がない。アナーキでも統一がなければいけない。 ボク....
久保田万太郎氏」より 著者:芥川竜之介
僕の知れる江戸っ児中、文壇に縁あるものを尋ぬれば第一に後藤末雄君、第二に辻潤君、第三に久保田万太郎君なり。この三君は三君なりにいずれも性格を異にすれども....
放浪記(初出)」より 著者:林芙美子
働いて、此パンフレットを長く続かせたい。 冷いコーヒーを呑んでいる肩を叩いて、辻潤さんが、鉢巻をゆるめながら、賛詞をあびせてくれた。 「とてもいゝものを出しま....