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込上げる
「込上げる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
込上げるの前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「星女郎」より 著者:泉鏡花
する、する度に、 (ええ、ええ。) と自分で言うのが、口へ出ないで、胸へばかり
込上げる――その胸を一寸ずつ戸擦れに土間へ向けて斜違いに糶出すんですがね、どうし....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
その会話のクダリを開くと、一寸一目見ただけで、おかしくて堪らぬ事を思いだすらしく
込上げる笑いをせきとめかね、遂にはハンケチを取出して、涙をふく始末だ。平素の彼ら....
「濹東綺譚」より 著者:永井荷風
も急《いそが》しそうに皿小鉢を手早く茶棚にしまいながらも、顎《おとがい》を動して
込上げる沢庵漬のおくびを押えつけている。 戸外《そと》には人の足音と共に「ちょ....