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込合う
「込合う〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
込合うの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「あらくれ」より 著者:徳田秋声
た。赤い旗や紅提灯《べにぢょうちん》に景気をつけはじめた忙しい町のなかを、お島は
込合う電車に乗って、伯母の近所の質屋の方へと心が急《せ》かれた。
六十七
....
「業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
亭主に対して済みません、引出しておくれよ」 番「誠にお気の毒様でございますが、
込合う湯の中でございますから、あなたがその人の顔を覚えて入らっしゃらないでは、此....
「照葉狂言」より 著者:泉鏡花
突立てり。 とばかりありて、仮花道に乱れ敷き、支え懸けたる、見物の男女が袖肱の
込合うたる中をば、飛び、飛び、小走に女の童一人、しのぶと言うなり。緋鹿子を合せて....
「寺じまの記」より 著者:永井荷風
前で、細い横町《よこちょう》への曲角で、人の込合《こみあ》う中でもその最も烈しく
込合うところである。 ここに亀戸《かめいど》、押上《おしあげ》、玉《たま》の井....