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迅雷
「迅雷〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
迅雷の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
しかし、朝になると、右門はまだ朝飯さえもとらないうちから、反対におそろしく疾風
迅雷的《しっぷうじんらいてき》な命令を伝六に与えました。 「きさまこれからお城下....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ひらろう》にひったてられていきました。 そこで、型のごとくにむっつり右門の疾風
迅雷的な行動が、ただちに開始される順序となったわけですが、しかるに、今度ばかりは....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
つ》すべき切支丹《きりしたん》宗徒の大陰謀を、またたくうちにあばきあげ、真に疾風
迅雷《しっぷうじんらい》の早さをもって一味徒党を一網打尽にめしとり、八丁堀お組屋....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
しッ。存外こいつあ早くねたがあがるかもしれんぞ!」 こうなればまったくもう疾風
迅雷《しっぷうじんらい》です。右門は探索の方針についてなによりの手づるを拾いえた....
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
骨も此位のものであろうと思いました。 古我判事は中一日を置いて四月二日には疾風
迅雷的に古井戸を浚渫した人夫、請負った親方、検視をした医師、静子の母親の四人を喚....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
う猛烈の命令に、勇気既に小敵を一呑みにして、心頭の火は燃えて上《のぼ》る三千丈、
迅雷の落掛るが如くに憤怒の勢|凄《すさま》じく取って掛った。敵も流石《さすが》に....
「流線間諜」より 著者:海野十三
帯に化けるのだ。そこで俄然その宏大な地方を根拠地として某国の活溌な軍事行動が疾風
迅雷的に起されようとしているのだ。うっかり油断をしていたが最後、悔いて帰らぬ破滅....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
者の困惑を繰返したものではない。一人の友達の、かつて、深山越の峠の茶屋で、凄じき
迅雷猛雨に逢って、遁げも、引きも、ほとんど詮術のなさに、飲みかけていた硝子盃を電....
「怪しの者」より 著者:国枝史郎
「ナ、なんだと?」 「汝に生きていられては都合が悪いと言っているのだ」 疾風
迅雷とでも形容しましょうか、怒りと憎悪とで斬り込んで来た、鶴吉の刀の凄じかったこ....
「大捕物仙人壺」より 著者:国枝史郎
争が行なわれていた、官の威光も薄らいでいた。下手をすると逆捻を喰らう。 で疾風
迅雷的に、やっつけようと云うことになった。 その夜二人はいつものように、肩を並....
「仇討姉妹笠」より 著者:国枝史郎
一人の武士が、こう叫んで主税のからだ越しにドッとばかりに向こうへ仆れた。 疾風
迅雷も物かわと、二人目の武士が左横から、なお仆れている主税を目掛け、拝み討ちに切....
「剣侠」より 著者:国枝史郎
超越して、序破急を一時に行なうと云おうか、天地人三才を同時にやると云おうか、疾風
迅雷無二無三、敵ながら天晴れと褒めたくなるほどの、真に神妙な早業で、しかも充分の....
「二葉亭追録」より 著者:内田魯庵
革命は欧洲戦を導火線として突然爆発した。が、誰も多少予想していないじゃないが余り
迅雷疾風的だったから誰も面喰ってしまった。その上、東京の地震の火事と同様、予想以....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
を退散せしむる状をなして大いにその雲と戦う。けれども雲の軍勢が鬱然と勃起し、時に
迅雷轟々として山岳を震動し、電光|閃々として凄まじい光を放ち、霰丸簇々として矢を....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
信ぜられていた。 しかるに一九四〇年五月十日、独軍が西方に攻勢を開始すると疾風
迅雷、僅かに七週間で強敵を屈伏せしめて、世界戦史上未曽有の大戦果を挙げ、仏国に対....