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「迎え火〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

迎え火の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
」より 著者:島崎藤村
。宿屋ずまいする私たちも門口に出て、宿の人たちと一緒に麻幹を焚いた。私たちは順に迎え火の消えた跡をまたいだ。すると、次郎はみんなの見ている前で、 「どれ三ちゃん....
新ハムレット」より 著者:太宰治
わたしたち三人、これこそは正義の劇団。こよいは、イギリスの或る女流作家の傑作、『迎え火』という劇詩を演出して御覧にいれまする。不馴れの老爺もまじっている劇団ゆえ....
田舎教師」より 著者:田山花袋
の児は新しい衣を着て、いそいそとしてあっちこっちに遊んでいた。 十三日の夜には迎え火が家々でたかれる。通りは警察がやかましいので、昔のように大仕掛けな焚火をす....
李陵」より 著者:中島敦
ぽく輝きを失った火は、すさまじい速さで漢軍に迫る。李陵はすぐに附近の葦《あし》に迎え火を放たしめて、かろうじてこれを防いだ。火は防いだが、沮洳地《そじょち》の車....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
押据えてしまってから、海の女は、その石塔の前で火を焚《た》きはじめました。これは迎え火というものでもなく、また送り火というものでもありますまい。 散乱した漂木....
桐生通信」より 著者:坂口安吾
合わしているように思う。仏教の盆が七夕の行事に似せたのかも知れない。 とにかく迎え火だの先祖の霊がもどってくるなぞという怪談じみた行事は敬遠いたしましょうとい....
我が円朝研究」より 著者:正岡容
討つに至る段取りも心理的にいささかの無理がなく、およそ自然である。 七月十二日迎え火を焚きながらすっかり聞き分けのない田舎っ子になってしまっている真与太郎へ、....
年中行事覚書」より 著者:柳田国男
送る日、送る時刻、送る場所など。送る方式とその折に唱える言葉。 七二 盆の火祭迎え火と送り火の他に、盆のうち大火を焚きまたは火を投げる風習があるか。 七三 盆....