近代[語句情報] »
近代
「近代〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
近代の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十円札」より 著者:芥川竜之介
テン》語のシイザアを教えていた。今も勿論|英吉利《イギリス》語を始め、いろいろの
近代語に通じている。保吉はいつか粟野さんの Asino ――ではなかったかも知れ....
「河童」より 著者:芥川竜之介
ました。
「ロックも天才には違いない。しかしロックの音楽は君の音楽にあふれている
近代的情熱を持っていない。」
「君はほんとうにそう思うか?」
「そう思うとも。」....
「彼」より 著者:芥川竜之介
こま》かに裂《さ》けた葉の先々をほとんど神経的に震《ふる》わせていた。それは実際
近代的なもの哀れを帯びたものに違いなかった。が、僕はこの病室にたった一人している....
「Mensura Zoili」より 著者:芥川竜之介
どの大学にも負けないでしょう。現に、最近、教授連が考案した、価値測定器の如きは、
近代の驚異だと云う評判です。もっとも、これは、ゾイリアで出るゾイリア日報のうけ売....
「お時儀」より 著者:芥川竜之介
らりとしている。顔は美人と云うほどではない。しかし、――保吉はまだ東西を論ぜず、
近代の小説の女主人公《じょしゅじんこう》に無条件の美人を見たことはない。作者は女....
「或恋愛小説」より 著者:芥川竜之介
美《さんび》ですね。それはいよいよ結構です。厨川《くりやがわ》博士《はかせ》の「
近代恋愛論」以来、一般に青年男女の心は恋愛至上主義に傾いていますから。……勿論近....
「路上」より 著者:芥川竜之介
位《ちゅうぐらい》を以て自任《じにん》出来ない男だ。――いや、君ばかりじゃない。
近代の人間と云うやつは、皆中位で満足出来ない連中だ。そこで勢い、主我的《イゴイス....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
ラマである。黄老の学者の地上楽園もつまりは索漠とした支那料理屋に過ぎない。況んや
近代のユウトピアなどは――ウイルヤム・ジェエムスの戦慄《せんりつ》したことは何び....
「誘惑」より 著者:芥川竜之介
彼等自身も斜めに上から見おろしている。月の光の中の風景はいつか無数の男女に満ちた
近代のカッフェに変ってしまう。彼等の後は楽器の森。尤《もっと》もまん中に立った彼....
「三つのなぜ」より 著者:芥川竜之介
色彩の水々しい油画だった。従って林檎はこの時以来、彼には昔の「智慧の果」の外にも
近代の「静物」に変り出した。 ファウストは敬虔の念のためか、一度も林檎を食った....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
第九章 啓示の真意義 第十章 進歩的啓示 第十一章 審神の要訣 解説
近代の霊媒中、嶄然一頭地を抽いて居るのは、何と言ってもステーントン・モーゼスで、....
「歯車」より 著者:芥川竜之介
るものは少くとも僕には感受性や理智の異名に外ならなかった。が、伝統的精神もやはり
近代的精神のようにやはり僕を不幸にするのは愈僕にはたまらなかった。僕はこの本を手....
「江口渙氏の事」より 著者:芥川竜之介
はあるが、その上にまだ殆病的な執拗さが潜んでいる。それは江口自身不快でなければ、
近代的と云う語で形容しても好い。兎に角憎む時も愛する時も、何か酷薄に近い物が必江....
「小杉未醒氏」より 著者:芥川竜之介
快ではない。何時も妙に寂しそうな、薄ら寒い影が纏わっている。僕は其処に僕等同様、
近代の風に神経を吹かれた小杉氏の姿を見るような気がする。気取った形容を用いれば、....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
勤労大衆の代表者が参加し、計画的経済のもと、農業、中小企業の経営の向上、共同化、
近代化を大にして経済政策の確立が必要であります。政府の発表でも、今年度の自然増収....