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「近代主義〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

近代主義の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
地図に出てくる男女」より 著者:吉行エイスケ
いたことを米良は知るのである。彼の魂の過去への物持ちが奔逸《ほんいつ》な現実的な近代主義に打克つことができなかった。理想主義が伝統に敗れたとき彼の理智が無記銘な....
恋の一杯売」より 著者:吉行エイスケ
は、この世にない。浮気ものにインターナショナルの戦勝盃を与えて、お前涙もろい女、近代主義の楽天家、お前が私を愛する心、俺のためには死をも辞せない。お前を尊敬する....
思想としての文学」より 著者:戸坂潤
。こういう合理主義となれば、現代吾々が見ている様々の系統にぞくする反合理主義・反近代主義・精神主義・蒙昧主義等々に対して、モダーニズムは一応立派に進歩的な役割を....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
なり、アメリカ人やユダヤ人に身を売ってる、耄碌《もうろく》した貴族どもで、自分の近代主義を証明するためには、流行の小説や芝居の中で演ぜさせられる屈辱的な役目を喜....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
―不実な裏切りなどを、それらの偉大なキリスト教徒らはたえず受けるにもかかわらず、近代主義の小団をなしてる人々は、永続的なものを築くには涙と血とで固むるのほかはな....
遍路」より 著者:斎藤茂吉
眼一つでとぼとぼと深山幽谷を歩む一人の遍路を忘却し難かったのである。しかもそれは近代主義的遍路であったからであろうか、僕自身にもよく分からない。....