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近代劇
「近代劇〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
近代劇の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「無名作家の日記」より 著者:菊池寛
気さえなかった。俺は、手持無沙汰になって帰ろうとした。そして帰り際に、 「英国の
近代劇の研究には、どんな参考書がいいでしょうか」ときいた。すると博士は言下に、 ....
「新生」より 著者:島崎藤村
ほこり》の溜った書棚《しょだな》の中に並んでいた。その時岸本はある舞台の上で見た
近代劇の年老いた主人公をふと胸に浮べた。その主人公の許《ところ》へ洋琴《ピアノ》....
「正義と微笑」より 著者:太宰治
ン「映画俳優論」。コクラン「俳優芸術論」。タイロフ「解放された演劇」。岸田国士「
近代劇論」。斎藤市蔵「芝居街道五十年」。バルハートゥイ「チェホフのドラマツルギー....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
はクリストフをフランス座へ連れていった。 その晩は、法律問題を取り扱った散文の
近代劇が演ぜられていた。 クリストフには最初からして、どういう世界でそれが起こ....
「我が人生観」より 著者:坂口安吾
つかえてしまう。 見せる劇を意識すると、第一、劇の速力ののろさが筆をにぶらせ、
近代劇の形式や、色々の制約に、疑惑をいだいてしまう。 小説だと、どこでどなたが....
「秘伝の名訳」より 著者:岸田国士
かな先駆をなしたものであるが、同時にまた、その反逆精神と無頼性とによつて明らかに
近代劇の源をなし、しかも、演劇を芸術と娯楽とのあやうい境界に立たした不敵大胆な作....
「あるニュウ・フェイスへの手紙」より 著者:岸田国士
見をすてて、素直にあの芝居を観てほしいということです。 第一に、君は、フランス
近代劇史の知識で、エドモン・ロスタンという作家の占める地位を過小評価しようとして....
「岩田豊雄と私」より 著者:岸田国士
でもなく、実は、この新劇協会の稽古場であつた。 もつとも、その頃、第一書房から
近代劇全集が出ることになつて、私も岩田も二、三の訳を引受けた。 私は岩田の名訳....
「演出者として」より 著者:岸田国士
演出者として 岸田國士
近代劇の古典といわれるゴーリキイの「どん底」を文学座がそのレパートリーのなかに入....
「稽古場にて」より 著者:岸田国士
ワ芸術座の「どん底」が眼の前にちらついて離れない。 この完壁といっていいロシア
近代劇の舞台は、私の今度の仕事の目標に違いない。 私ばかりが、そう独りぎめにき....
「可能性の文学」より 著者:織田作之助
リアンなどという言葉すら生れたし、またアンドレ・ジイドは「贋金つくり」によって、
近代劇的な額縁の中で書かれていた近代小説に、花道をつけ、廻り舞台をつけ、しかもそ....
「歌の円寂する時」より 著者:折口信夫
作物の中から作家の個性をとおしてにじみ出した主題を見つける処にある。この主題も、
近代劇によく扱われている――而も菊池寛氏が、其を極めてむき出しな方法で示している....
「人形芝居に関するノオト」より 著者:竹内勝太郎
イユ》した。 之れはよく統制された組織と熟達した技術とを持って居り、然も優勢な
近代劇術(照明と舞台装置)と音楽とを伴っていたので、忽ち巴里劇壇の一部を席捲して....
「イプセン百年祭講演」より 著者:久保栄
来る三月二十日は、
近代劇の父と仰がれるヘンリック・イプセンの生誕百年の記念日に相当いたします。今年....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
鹸の白、琥珀の香水、剃刀の光、鋏のチャキチャキ、そうした銀と緑との小夜景がまるで
近代劇の或る場面かのように私の前に展開された。その横文字の看板の、そのまた屋根の....