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「近代国家〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

近代国家の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
夜明け前」より 著者:島崎藤村
おそらく旅の末はさびしく、しかも苦い経験であったろう。たとい大使らの欧米訪問が、近代国家の形態を視察することに役立ち、諸外国に対する新政府の位置を強固にすること....
今日の文学の鳥瞰図」より 著者:宮本百合子
対蹠をなす道を歩かざるを得ない事情に置かれて来たという事情がある。 周知の如く近代国家としての日本は独特な発展の過程をとり所謂《いわゆる》開化期の文化の自由民....
若い婦人のための書棚」より 著者:宮本百合子
熱と才智とで、男の政治、経済の波瀾、権謀の中に交錯してゆく女の姿が描かれている。近代国家イギリスを盛立てたエリザベス女皇の時代の社会の文学として、シェークスピア....
女性の歴史の七十四年」より 著者:宮本百合子
顕著ならずして、時代の波濤の間に没している。 明治二十年以後の反動期に入ると、近代国家として日本の社会の一定の方向が確定したとともに、婦人に求めてゆく向上の社....
私たちの建設」より 著者:宮本百合子
も根柢をなす農業と土地の問題、生産経済の基礎などは、封建時代の制度のままその上へ近代国家としての日本が、おかぐらの二階建として据えられた。例えば土地の問題を見る....
現実に立って」より 著者:宮本百合子
日本の地平線をちらりと掠めた民主主義の黎明は、こうして短い歴史を終った。そして近代国家としての日本は、軽工業の労働の裡に青春を消耗しつくす貧困、無智な婦人の労....
今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
発展させて貰いつつ。 日本における社会科学の研究史は、悲惨な歴史をもっている。近代国家の発生を、経済発達史の基礎の上に立って現実的に研究することは、日本の天皇....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
かに戦いていたんだが、通うと言えば、一たい西班牙ほど結婚の絶対性を大事にしている近代国家はあるまい――どうも色んな方面へ話題がさまようようだけれど、これがみんな....
人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
の手中に帰した時、この変化によって相次いでその生活資料を奪われた市民は、当然に、近代国家における如くに、その労働を富者に売る以外には、餓死を免れるべき方法がなか....
法学とは何か」より 著者:末弘厳太郎
本主義の合理的経営は、一面合理的資本計算を基礎としてのみ可能であるように、同時に近代国家の行政・司法における「官僚制」もまた、その必須の前提条件をなしている。「....
島津斉彬公」より 著者:中谷宇吉郎
斉彬公の話をもち出され、幕末のあの混乱期に、西欧の科学と技術とを採り入れ、明治の近代国家日本の基盤を作った、斉彬公の業績について話をされた。そして「いま、『言行....
日本文化の特殊性」より 著者:戸坂潤
後れた非近世的社会機構であったのだが、併し後れたままに一人前の近世的偉容を有った近代国家機構であったのだ。つまり日本は、支那にもどこにもこれ程大規模な実例を見な....