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近年
「近年〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
近年の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「二つの手紙」より 著者:芥川竜之介
時は私とさえほとんど語《ことば》を交えないほど、憂鬱になった事もございましたが、
近年は発作《ほっさ》も極めて稀になり、気象も以前に比べれば、余程快活になって参り....
「生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
う。 しかし君の家が近くなるにつれて妙に君の心を脅かし始めるものがある。それは
近年引き続いて君の家に起こった種々な不幸がさせるわざだ。長わずらいの後に夫に先立....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
ける放電によるものであるが、これの最高点は約四〇〇キロメートルの高さにある。また
近年気球で観測された結果では、約一〇キロメートルの高さから以上は気温はほとんど均....
「半島一奇抄」より 著者:泉鏡花
干を、幾処か、折曲り折曲りして通っていた。 「三津を長岡へ通じましたのは、ほんの
近年のことで、それでも十二三年になりましょうか。――可笑な話がございますよ。」 ....
「縷紅新草」より 著者:泉鏡花
がありましょう。一頃は訪う人どころか、苔の下に土も枯れ、水も涸いていたんですが、
近年他国の人たちが方々から尋ねて来て、世評が高いもんですから、記念碑が新しく建ち....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
しましょう。 神社の参拝者と申しましても、その種類はなかなか沢山でございます。
近年は敬神の念が薄らぎました故か、めっきり参拝者の数が減り、又熱心さも薄らいだよ....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
よりても明白である通り、『霊訓』中に収められてあるのは、原本の一部分に過ぎない。
近年『霊訓』続篇が出版されたが、これも一小部分である。原本の大部は、目下英国心霊....
「梵雲庵漫録」より 著者:淡島寒月
売りなぞといって、金モールをつけた怪しげな大礼服を着て、一々|言立てをするのや、
近年まであったカチカチ団子と言う小さい杵で臼を搗いて、カチカチと拍子を取るものが....
「端午節」より 著者:井上紅梅
て昼飯を食った。彼は一しきり考え込んでさも悩ましげに出て行った。 旧例に依れば
近年は節期や大晦日の一日前にはいつも彼は夜中の十二時頃、ようやく家に到著して歩き....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
るのである。例の橋はいよいよもって迷信的な恐怖の対象となり、そのためであろうが、
近年になって道すじが変えられ、教会へ行くには水車用水池の端を通るようになった。学....
「絹と紙の話と師弟の間柄の話」より 著者:上村松園
事をしたことでした。 その時新しい絹と涸らした絹との話も出たと思いますが、私は
近年、いつからともなく絹を涸らして使う習慣を持っています。涸らして使うというのは....
「甲州郡内妖怪事件取り調べ報告」より 著者:井上円了
氏の養女となり、爾来七年の間その家に養われ、今年まさに十八歳になれり。しかるに、
近年その実母、小形山を去りて駒橋と称する所に移り、ここに一家を借りて住す。駒橋は....
「迷信解」より 著者:井上円了
体を隠し、飼い主の目に触るるのみにて、少しも他人の目に見えぬと申すことじゃ。また
近年、信州および上州地方にて蚕児の失せることがある。それは、オサキの飼い主がオサ....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
は、ヤソ教の炎勢は、その文明とともに次第にさかんならざるをえず。しかるにその教、
近年に至り著しくその勢力を減じ、大いに衰微の兆候を現ぜしはいかん。もしまた、精神....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
んたりともわが同胞の海外発展を資するを得ば、大幸これに過ぎざるなり。 著者しるす
近年もっぱらわが国の社会教育、地方教育、民間教育に従事せし以来、自ら思うに、戦勝....