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「近所迷惑〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

近所迷惑の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
国は突飛《とっぴ》な事ばかり考え出す国柄であるから、砲隊と間違えてもしかるべき、近所迷惑の遊戯を日本人に教うべくだけそれだけ親切であったかも知れない。また米国人....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
もあるまい。どう考えても、この疑問がまだ容易に解けそうもなかった。 こうなると近所迷惑で、長屋中のものはみな自身番の取り調べをうけた。取り分けて母のおちかは、....
三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
せ切っているなかでも慌てゝ挨拶しました。 「いや、どうも相済みません。まったく御近所迷惑で、申訳もございません。お聴きの通りのわけで、このお方があんまり判らない....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
ので、お互いに迷惑しなければならないなどと、老人たちは呟いていた。 もう一つの近所迷惑は、かの餅搗きであった。米屋や菓子屋で餅を搗くのは商売として已むを得ない....
青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
ました。 「あすこの家の奉公人ばかりじゃあない。あの家でコレラなんぞが始まったら近所迷惑だ。」と、母も顔をしかめました。「それにしても、あの御新造はなぜそんなこ....
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
、なかなか扱いが馴れたものです、腰低く小侍たちに一礼すると、人中で騒ぎを起して、近所迷惑になってはならぬと言うように、ひたすらわび入りました。 「こちらこそ飛ん....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
きせる》を無性《むしょう》に掻《か》き集めたり、突き飛ばしたりするものですから、近所迷惑は一方《ひとかた》ではありません。若い劇作家連は面白半分、迷惑半分に聞い....
丹下左膳」より 著者:林不忘
、羽目板を背負って、「今ごろは半七さん……」なんかと、女湯に聞かせようの一心で、近所迷惑な声を出したり――そんなことはなさらない。 御紋《ごもん》散らしの塗り....
式部小路」より 著者:泉鏡花
くほどの差配人、奴の身上を知っていて断ったりで、とうとう山の手へお鉢をまわすと、近所迷惑。あいにくとまたこの音羽続きの桜木町に一軒明いたばかりのがあったんでさ。....