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近時
「近時〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
近時の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「弓町より」より 著者:石川啄木
抱いている詩についての見解と要求とをおおまかにいったのであるが、同じ立場から私は
近時の創作評論のほとんどすべてについていろいろいってみたいことがある。....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
べて見ることとする。 諸民族が長きは数千年の歴史によってその文化を高め、人類は
近時急速にその共通のあこがれであった大統一への歩みを進めつつある。明治維新は日本....
「鶴は病みき」より 著者:岡本かの子
ちをはぐらかされた。 こんな気持ちを葉子はその当時、或る雑誌からもとめられた「
近時随感」のなかに書いた。もちろん当事者の名まえなど決して書かずただ一種変った自....
「読書子に寄す」より 著者:岩波茂雄
数者の書斎と研究室とより解放して街頭にくまなく立たしめ民衆に伍せしめるであろう。
近時大量生産予約出版の流行を見る。その広告宣伝の狂態はしばらくおくも、後代にのこ....
「怪談劇」より 著者:岡本綺堂
後の怪談劇はよほどむずかしい事になる。鈴木泉三郎君の「生きている小平次」などは、
近時発表された怪談劇の尤なるものであるが、最後に小平次の姿を見せた方が好いか悪い....
「妖怪学」より 著者:井上円了
み醒覚し、ハニホ眠息するときは、その四、五年前に起こりたる事実は、あたかも今年、
近時に起こりたるもののごとく想見すべし。また、イとホとの二個の記憶醒覚して、ロハ....
「岩波文庫論」より 著者:岩波茂雄
まれたものが岩波文庫である。岩波文庫を刊行するに際し、私が読書子に寄せた辞の 「
近時大量生産予約出版の流行を見る。その広告宣伝の狂態は姑く措くも、後代に貽すと誇....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
れない。 寒月の名は西鶴の発見者及び元禄文学の復興者として夙に知られていたが、
近時は画名が段々高くなって、新富町の焼けた竹葉の本店には襖から袋戸や扁額までも寒....
「鴎外博士の追憶」より 著者:内田魯庵
は殊に感慨が深い。 私が鴎外と最も親しくしたのは小倉赴任前の古い時代であった。
近時は鴎外(のみならず他の文壇の友人)とも疎縁となって、折々の会合で同席する位に....
「サンカ者名義考」より 著者:喜田貞吉
味において用いられる様になったのも、必ずしもあえて不思議とする程ではない。かくて
近時に至っては、オゲ・ポンスケなど呼ばれた他の地方の漂泊民にまで、その名が広く普....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
り。流行品の交換ひとり美術品に限らず、学問、宗教また大いにその傾向あり。日本には
近時、喋々としてヤソ教を説くものあり。しかるに、西洋には続々ヤソ教を攻撃する論者....
「新童話論」より 著者:小川未明
物を科学的のものに引戻せという声は、その反動的のあらわれと見なければなりません。
近時、児童の読物といえば、先ず科学的知識を主としたものが重きをなすようになったの....
「近頃感じたこと」より 著者:小川未明
するものなるが故に、解放の暁が迫っています。ひとり搾取の対象となった彼等の上に、
近時、社会の眼が、ようやく正しく向いて来たのでした。....
「「特殊部落研究号」発行の辞」より 著者:喜田貞吉
誌「歴史地理」の誌上に於いて、広く斯学に関する研究を発表致し来りおり候うところ、
近時特に我が日本民族を研究して、広くその知識を普及せしむるの必要を感じ、本年一月....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
争となる主なる原因次の如し。 ※ 軍隊の価値低きこと。 十七、八世紀の傭兵、
近時支那の軍閥戦争等。 ※ 軍隊の運動力に比し戦場の広きこと。 ナポレオンの....