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「近江商人〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

近江商人の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
邪宗門」より 著者:芥川竜之介
の大神《おおかみ》に祟られた物狂いでも踊っているか、さもなければ迂闊《うかつ》な近江商人《おうみあきゅうど》が、魚盗人《うおぬすびと》に荷でも攫《さら》われたの....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
此話は非常に旧主人夫婦を悦ばした。あの温順しい女にも、中々|濶達な所がある、所謂近江商人の血が流れて居る、とあとで彼等は語り合った。 彼女は其時已に六月の身重....
大阪を歩く」より 著者:直木三十五
大阪人だと、思っている。現在の例で云えば、平瀬氏などが、大阪町人の代表的一人で、近江商人などの、こすっ辛さと、人間の性がちがっている。 所謂、檀那様、お家はん....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
自然の径路とはいえ、この国の住民が馬鹿でない証拠です」 「なるほど」 「そこで、近江商人の名が天下に聞えるに至りました。勤勉実直にして、知らぬ他国から金を儲《も....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
の共同醸造をやりはじめていますそうです。肥料・米、やはり扱っています。どことかで近江商人に会って話したら近江辺ではこの子は悧溌《りはつ》だから商人にしよう、大し....
私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
が預って、必要に応じて支出するのが、昔からの商店の慣わしである。今日でもいわゆる近江商人の老舗や古い呉服店などにはこの昔ながらのやり方を守っているものがある。で....
澪標」より 著者:外村繁
岩の橋を掛けている。 周囲はどこでも見られる平凡な農村の風景であるが、いわゆる近江商人の主な出身地で、村の中には白壁の塀を廻した大きな邸宅も少くない。木立の間....
手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
んだ古い町は、昔の姿を今もそう変えておりません。近江聖人で名を得たこの国は、また近江商人でも名を高めました。日野の如き富有な町が他にも幾つか見られます。産業とし....