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近畿地方
「近畿地方〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
近畿地方の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「国語音韻の変遷」より 著者:橋本進吉
外の音が絶対に用いられなかったのではない。現に、「蚊」のごとき一音の語が、今日の
近畿地方の方言におけるごとく「カア」と長音に発音せられたことは奈良朝の文献に証拠....
「古代国語の音韻に就いて」より 著者:橋本進吉
の「あたみたる虎《とら》が吼《ほ》ゆる」の「あた」を清音の仮名で書いてあります。
近畿地方等で「狐があたんする」と言いますが、この「あたんする」は復讐するというこ....
「現代日本の開化」より 著者:夏目漱石
がこの和歌山へ参るようになったのは当初からの計画ではなかったのですが、私の方では
近畿地方を所望したので社の方では和歌山をその中《うち》へ割り振ってくれたのです。....
「天災と国防」より 著者:寺田寅彦
の大火や近くは北陸地方の水害の記憶がまだなまなましいうちに、さらに九月二十一日の
近畿地方大風水害が突発して、その損害は容易に評価のできないほど甚大なものであるよ....
「静岡地震被害見学記」より 著者:寺田寅彦
静岡地震被害見学記 寺田寅彦 昭和十年七月十一日午後五時二十五分頃、本州中部地方関東地方から
近畿地方東半部へかけてかなりな地震が感ぜられた。静岡の南東|久能山の麓をめぐる二....
「弓道中祖伝」より 著者:国枝史郎
いわば野武士と浪人者と、南朝の遺臣の団体なのであった。応仁の大乱はじまって以来、
近畿地方は云う迄もなく、諸国の大名小名の間に、栄枯盛衰が行なわれ、国を失った者、....
「郷介法師」より 著者:国枝史郎
「彼奴、殿下にもなれるはずだ。底の知れない大腹中だ。で私は立ち退く意だ。そうだよ
近畿地方をな」 「なんだ、馬鹿な、郷介程の者が、あんな者を恐れるとは恥かしいでは....
「間人考」より 著者:喜田貞吉
でチャセンと云い、北陸方面でトウナイと云い、東海道筋で説経者またはササラと云い、
近畿地方でオンボ(御坊)・シュク(宿また夙)などと呼ばれた身分のものも、もとは同....
「本州における蝦夷の末路」より 著者:喜田貞吉
同じ系統に属すと認められるものが、数においては少いけれども、さらに本州中部から、
近畿地方、中国、四国、九州にまで及び、遠く琉球にまで存在しているのでありまして、....
「手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
りましたが、北陸路を終えましたので、次には近畿へと歩みを転じましょう。 ここで
近畿地方というのは便宜上、京都や大阪を中心に山城、大和、河内、摂津、和泉、淡路、....
「四つの都」より 著者:織田作之助
てらっしゃい」 三〇 国民学校の教室。 初枝が女生徒に地理を教えている。 黒板に
近畿地方の地図が描かれていて、京都、奈良、大阪、神戸の位置をはっきり示している。....
「年中行事覚書」より 著者:柳田国男
も折目も心持は近い上に、古くは「日折の日」という名も一つだけ伊勢物語に出ている。
近畿地方の多くの村々では、盆や正月祭礼までを引きくるめて、小さな休みの日までをト....
「母の手毬歌」より 著者:柳田国男
、日常生活のこともケといっているから、あるいはかえってこちらがさきかも知れない。
近畿地方の一部、または中部地方のそちこちに、飯時をケドキという言葉がある。岐阜県....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
んじて、あまり短期の交替を望まなかったためでもあったとみえる。 因に云う、後世
近畿地方にシュクと呼ばれた賤者階級の徒があった。解するものこれを以て守戸の後とな....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
陰道筋に多い鉢屋(大和などにも警吏の一種にこの名があった)、山陽道筋に多い茶筅、
近畿地方の夙の類、あるいはいわゆるエタ仲間のある者の如き、また往々この流れを汲ん....