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近著
「近著〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
近著の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
で支倉君、最近現われた探偵小説家に、小城魚太郎という変り種がいるんだが、その人の
近著に『近世迷宮事件考察』と云うのがあって、その中で有名なキューダビイ壊崩録を論....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
に角一頃至る処に充ち充ちていたマルクス主義のファンや好意ある野次馬が、世間から最
近著しく整理されたのは事実だ。そして特に文学の世界に於て、この現象が人目を惹くよ....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
りないものだが、少なくとも文芸物読書界の衰えていないことを示すには足りる筈で、最
近著しく出版され又読まれるものは翻訳小説や通俗小説の類の文芸物であると云われてい....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
で見透すことは僭越だ。が、自然科学の、それも一小部分だけでも概観してみる。 最
近著しい勢で画期的な理論が次ぎ次ぎに出されたのは、なんと云っても物理学の世界だろ....
「「草野心平詩集」解説」より 著者:豊島与志雄
として、いろいろな表現が為され得る。その時、天の比重はさまざまになる。心平さんの
近著「天」の後記の一節を見よう。 「数年前、私の天に就いての或る人のエッセイが詩....
「インテリの感傷」より 著者:坂口安吾
かもカシャクすべきではない。公約を果すか果さないかゞ政党の能力なのだから。 最
近著名な文化人の共産党入りが続出しているが、青年層の場合と違って、学識を身につけ....
「いわゆる「反省」は我々を救うか」より 著者:岸田国士
社会には、この例がどこよりも多いことは誰でも気づいている。 先日、笠信太郎氏の
近著「新しき欧洲」を読んでいろいろ教えられるところがあつたが、そのなかで、日本人....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
分割はおそらく、土地の改良に貢献してきたことであろう。ノルウェイの農業が一般に最
近著しく進歩したことは、正しい判断を下し得る地位にある人の間で実際|あまねく異論....
「可能性の文学」より 著者:織田作之助
二百一人目の新人が飛び出すのではあるまいか。ジュリアン・バンダがフランス本国から
近著した雑誌で、ヴァレリイ、ジイド等の大家を完膚なきまでに否定している一方、ジャ....
「文芸は進化するか、その他」より 著者:平林初之輔
クは小説の近い将来における滅亡を主張している。それは、小説という文学の品種は、最
近著しく、機械化し、速度化し、能率化してきた現代人の生活と不調和な存在になってき....
「探偵小説の世界的流行」より 著者:平林初之輔
り多くの教養ある階級の人々を包含している。男女の学生の愛読書のリストの中にも、最
近著しく探偵小説が増加してきたことは事実である。 欧米の読書界ではこの傾向は世....
「正宗谷崎両氏の批評に答う」より 著者:永井荷風
も十年を過ぎた今日では女給の流行もまた既に盛を越したようである。これがわたくしの
近著『つゆのあとさき』の出来た所以《ゆえん》である。 谷崎君はこの拙著を評せら....
「神戸」より 著者:古川緑波
リルである。 そうだ、此の露路に、有名な豚肉饅頭の店がある。 森田たまさんの
近著『ふるさとの味』にそこのことが出て来るので、一寸抄く。 ……神戸元町のちょ....
「駄パンその他」より 著者:古川緑波
武者小路先生の
近著『花は満開』の中に、「孫達」という短篇がある。先生のお孫さんのことを書かれた....
「文芸評論の方法について」より 著者:戸坂潤
ある。 まず青野季吉と森山啓とは或る意味での双璧だろう。と云うのは、二人とも最
近著しく印象追跡至上への方向を取った処のかつてのマルクス主義的評論家の、労農派と....