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「近衛兵〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

近衛兵の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
彼らは宮廷に出入し、往々『天の秘密の司官』という官名で奉職していた。彼らの位階は近衛兵の司令官や枢密顧問官(『王室の秘密の司官』)と同様であった。そしてこれらの....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
は衾をかぶって蚊帳の中に小さくなっていると、暫くしてパチパチの音も止んだ。これは近衛兵の一部が西南|役の論功行賞に不平を懐いて、突然暴挙を企てたものと後に判った....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
職を申しいで、後には山県もその職を辞して西郷隆盛が都督になったほどであったとか。近衛兵の年限も定まって一般徴兵の制による事と決してからは、長州以外の二藩の兵は非....
道標」より 著者:宮本百合子
ンガム宮殿のまわりを、機械人形のように巡邏《じゅんら》している華やかな服装の若い近衛兵《ローヤル・ガイド》が、そのとき伸子のすぐわきで、まじめな顔つきで規則正し....
十二支考」より 著者:南方熊楠
わや》に行くふりして庭に飛び下り、馬に乗って泣きながら走り出で、インドに渡り王の近衛兵の指揮官まで昇り、面白|可笑《おか》しく十年を過した。その時たちまち故郷を....
巴里祭」より 著者:岡本かの子
た。その頭の上に抜きん出て銀色に光る兜のうしろに凄艶な黒いつやの毛を垂らしている近衛兵が五六騎通った。 ――あんた、まさか奥さんの手紙を懐に持って出ていらしたの....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
――青苔で足が滑る。 森の入口、カペテントという野外カフェへ這入る。十七世紀の近衛兵営舎。門に一|風致。お茶一杯一クロウネ十四オウル。 郊外ドロットニングホ....
ガリバー旅行記」より 著者:スウィフトジョナサン
年五月六日、私は陛下や知人一同に、うや/\しく別れを告げました。王はわざ/\私に近衛兵をつけて、グラングエンスタルドという港まで送ってくださいました。そこで、六....
旅なかま」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
のほうらしいので、親方がすぐ行ってみますと、でくのぼうは、王さまはじめのこらずの近衛兵がかさなりあって、そこにころがっていました。いまし方かなしそうにしくしくや....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
窓をとおして、煉瓦《れんが》造りの本館のこわれた室々がのぞき見られる。イギリスの近衛兵はそれらの室に潜んでいた。螺旋形《らせんがた》の階段は一階から屋根下まです....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
なると、豪猪《やまあらし》は毛を逆立て、甲虫《かぶとむし》は死んだまねをし、昔の近衛兵は方陣を作るが、この男は笑い出した。 それから彼は上衣の袖《そで》を指で....
思い出草」より 著者:岡本綺堂
は衾を被って蚊帳の中に小さくなっていると、暫らくしてパチパチの音も止んだ。これは近衛兵の一部が西南役の論功行賞に不平を懐いて、突然暴挙を企てたものと後に判った。....
三国志」より 著者:吉川英治
転戦雲の天と修羅の地になったのである。 袁紹は、たちまち鉄甲に身を鎧い、御林の近衛兵五千をひっさげて、内裏まで押通った。王城の八門、市中の衛門のこらず閉じて戒....
三国志」より 著者:吉川英治
て見あげると、日月の旗、龍鳳の幡、黄羅の傘を揺々と張らせ、左右には、金瓜、銀斧の近衛兵をしたがえた自称帝王の袁術が、黄金のよろいに身をかためて、傲然と見おろして....
三国志」より 著者:吉川英治
鉞、戈矛をさしあげ、天子の鑾駕の偉容を整えさせている。 また、龍虎になぞらえた近衛兵二万五千、これを五手に分け、いずれも五色の旗を持って、龍鳳日月の旗を中心に....