返り点[語句情報] » 返り点

「返り点〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

返り点の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
軍用鮫」より 著者:海野十三
書面をひらいて、その中に顔を埋めた。 そこには、墨くろぐろと、次のような文章が返り点のついていない漢文で認めてあった。 ――支那大陸紀元八十万一年重陽の佳日....
北斗と南斗星」より 著者:田中貢太郎
えた。 「わけはない、これはすぐになおる」 南側の男は筆を執って十と九との間に返り点をつけて、それを少年の方へ見せた。 「お前の齢を九十にしてやる」 少年は....
法窓夜話」より 著者:穂積陳重
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松井須磨子」より 著者:長谷川時雨
る。彼女は二つのおなじ英語の書籍を持って、一つにはすっかりと一字一字仮名をつけ、返り点をうち、鵜呑《うの》みの勉強をはじめた。教える方が面倒なために持てあますほ....
読書遍歴」より 著者:三木清
なしいうちにも何か毅然としたものをもっている人であったが、その倉石君が近年漢文を返り点によって日本読みにすることに反対してそのまま支那音で読み下すべきことを主張....
妖怪学」より 著者:井上円了
」に書す。これ、いったん家を出でて他に嫁せしものの家に帰りくるを不吉とし、文面に返り点を付くるを避くるがためなり。その他、婚礼の式には来客に茶を出さざるは、人を....
書物を愛する道」より 著者:柳田国男
ば送りがなの数を加え、振りがなが見苦しいとならば、そこだけはかな文字に改め、又は返り点の付くような文字はまっすぐに書くとかいう類の、ほんの僅かな工作を施せば、一....