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「返電〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

返電の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
とになったよ。探検を、一時中止しろという厳命がくだってしまった。それで、いま俺は返電をやったよ。お前らは、この俺に信頼がもてないのか、それとも費用が惜しくて続け....
地球発狂事件」より 著者:海野十三
たき旨の電報をつづけさまに数通も打った。しかしどういうものか、ケノフスキーからの返電は一度も来なかった。水戸は、見苦しい焦燥の色も見せはしなかったが、彼は次第に....
赤耀館事件の真相」より 著者:海野十三
からの急電により、この変事を知りましたが、即刻帰朝の決心をし、その旨を嫂に向けて返電いたしました。しかし、如何に早く帰国したいと言って、西伯利亜鉄道を利用するこ....
金魚撩乱」より 著者:岡本かの子
に報ぜられた。復一は一応東京へ帰ろうかと問い合せた。 「ソレニハオヨバヌ」という返電が、ようやく十日ほど経って来て、復一はやっと安心した。 鼎造から金魚に関す....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
依頼によって、蘭貢の警察当局が、たぶん古い文書までも漁ってくれたのであろう。その返電には、ディグスビイが投身した当時の顛末が、かなり詳細にわたって記されてあった....
青服の男」より 著者:甲賀三郎
いましたから、その電報を見せると、カン/\に怒ってね、誰かの悪戯だといって、すぐ返電を打ちましたが、折返し警察から、すぐ来て貰いたいという電報が来ましたので、ブ....
宇宙尖兵」より 著者:海野十三
ーが、憎々しげに、語尾に力をこめて艇長にきいた。 「本国へ調査を依頼したところ、返電が来て、そのうち三機はユダヤ秘密帝国に属するもの、それから二機はアメリカのも....
怪塔王」より 著者:海野十三
一千五百メートル。あたりはすっかり晴れ、視界広し」 と打てば、やがて本部からは返電があって、さらに報告をさいそくして来るのでありました。 兵曹長はいそがしい....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
であった。 艦隊司令官からは、「すこし考えることがあるから、暫く待っておれ」と返電があった。それからもう二十分あまりの時間がすぎたのに旗艦からは何にもいってこ....
若草物語」より 著者:オルコットルイーザ・メイ
なんなの?」 「昨日、電報うったのさ。そうしたらブルック先生から、すぐ帰るという返電さ。だから、おかあさんは、今晩お帰りになる。そうすれや、万事好都合だろう。ぼ....
潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
く打ちはじめたのである。 「危険に瀕す。現在の位置において、救助を求む」 その返電に、晩香波碇泊艦隊から、急派の旨を答えてきたが、しかし、時はすでに遅かった。....
香熊」より 著者:佐藤垢石
うってしまった。しかし、次に獲れた熊の肉は必ず送るから、しばらく辛抱してくれと、返電があった。 その翌日だ。長い電報が、苫小牧からきた。第二陣は、白い草原に追....
盗難」より 著者:佐藤垢石
に電報で照会してみた。すると、たしかに当方にきているから、気遺いはいらぬ、という返電があった。それからもう、みゑ子はわが家へ帰らぬ子となった。 家内は失神した....
水晶の栓」より 著者:新青年編輯局
破損なし」との電報。プラスビイユからは「月曜午前は帰れぬ、午後役所へ来い」と云う返電がとどいていた。 その日の新聞には二人の死刑執行明日午前中に行われると報じ....
金山揷話」より 著者:大鹿卓
した鉱山か、と電報で念を押してやった。市岡からは折り返し自分自身で調査したという返電だった。だが、それでもなお不安だったので、本当にだいじょうぶかともう一度電報....