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迭
「迭〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
迭の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
に思ってざっと目をとおし始めた。
一面にはその年の六月に伊藤《いとう》内閣と交
迭してできた桂《かつら》内閣に対していろいろな注文を提出した論文が掲げられて、海....
「外套」より 著者:ゴーゴリニコライ
ついては誰ひとり記憶している者がなかった。局長や、もろもろの課長連が幾人となく更
迭しても、彼は相も変らず同じ席で、同じ地位で、同じ役柄の、十年一日の如き文書係を....
「義血侠血」より 著者:泉鏡花
峻を受けては然諾せり。良心と悪意とは白糸の恃《たの》むべからざるを知りて、ついに
迭《たが》いに闘《たたか》いたりき。 「道ならないことだ。そんな真似《まね》をし....
「わが町」より 著者:織田作之助
鑿は、比島領有後の合衆国の施政に欠くことの出来ないものであった。 工事監督が更
迭して、百万ドルの予算が追加された。新任のケノン少佐はさすがにこれらの人種の恃む....
「運命」より 著者:幸田露伴
則ち兵を構えて西に向えり。晋の諸王は、皆武帝の親子孫なり。然るに世を易うるの後は
迭に兵を擁して、以て皇帝を危くせり。昔は賈誼漢の文帝に勧めて、禍を未萌に防ぐの道....
「探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
のように働いていた。友之助は無事に役所へ出勤していた。この年の十月には政府に大更
迭があって、大隈重信が俄かに野にくだった。つづいて板垣退助らが自由党を興した。そ....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
し、講堂を使用させぬと言った。 私は直ぐに校長室に談判に行った。校長はすでに更
迭して泉英七という人であった。 この校長は前校長とはまるで違って威儀を作らぬ人....
「オフェリヤ殺し」より 著者:小栗虫太郎
、安息日の祈草と云うのよ。それから、あの方には、雛菊を上げましょう。ああ、この迷
迭香でもフルール・ドウ・ルシイ――いいえ|百合の花でも、どっちでもいいのだけれど....
「有喜世新聞の話」より 著者:岡本綺堂
ように働いていた。友之助は無事に役所へ出勤していた。この年の十月には政府に大|更
迭があって、大隈重信が俄かに野にくだった。つづいて板垣退助らが自由党を興した。そ....
「外務大臣の死」より 著者:小酒井不木
数の嫌疑者が拘引されたけれども証拠不十分で放免され、その後数ヶ月を経て、内閣が更
迭したので、遂に事件は迷宮に入ったまま今日に及んだのである。私は松島氏の言葉をき....
「怪談綺談」より 著者:小酒井不木
分で行って見て来ようと言い出した。けれども閣僚達はもしものことがあっては内閣の更
迭が行われぬとも限らぬので極力|諫めてそれを思い止どまらせた。 博物館の番人達....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
主が変更した。前にもいう通り、関氏の手から伊東男に移ったのである。社の幹部にも更
迭があった。新聞の編集ぶりも一新した。わたしは今までよりも忙がしい身体になった。....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
の職をエガアトンの息子に譲るであろうと。この企画は失敗した。なぜなら、弁護官は更
迭されなかったからである。そして十年間、弁護官の椅子は彼にまわってこなかった。そ....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
しようとして、種々画策するところがあった。そこで、両統互角の勢となり、幕府も両統
迭立という議を建てるに至った。 ところが後醍醐天皇の皇太子にはおなじく大覚寺統....
「わが町」より 著者:織田作之助
一人ずつの死人が出るありさまに驚いて、一人残らず逃げだしていた。 工事監督が更
迭して、百万ドルの予算が追加された。新任のケノン少佐は、さすがにこれらの人種の恃....