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述作
「述作〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
述作の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「外套」より 著者:ゴーゴリニコライ
、その証拠だといって、件《くだん》の上申書には一篇の小説めいたはなはだしく厖大な
述作が添えてあり、その十頁ごとに警察署長が登場するばかりか、ところによっては、へ....
「作物の批評」より 著者:夏目漱石
はまず世間と作家とに向って文学はいかなる者ぞと云う解決を与えねばならん。文学上の
述作を批判するにあたって(詩は詩、劇は劇、小説は小説、すべてに共有なる点は共有な....
「写生文」より 著者:夏目漱石
を得たる作品である。しかし全く同じとは誰が眼にも受け取れぬ。 しかしこの態度が
述作の上において唯一《ゆいいつ》の態度と云うのではない。またこれが最上等と云うの....
「カーライル博物館」より 著者:夏目漱石
蔭深き敷石の上にささやかなる天幕《テント》を張りその下に机をさえ出して余念もなく
述作に従事したのはこの庭園である。星|明《あきら》かなる夜《よ》最後の一ぷくをの....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
干宝は『捜神記』の著者である。彼が天地のあいだに幽怪神秘のことあるを信じて、その
述作に志すようになったのは、少年時代におけるこの実験に因ったのであると伝えられて....
「処女作追懐談」より 著者:夏目漱石
ぼうばく》極《きわ》まったもので、ただ英語英文に通達して、外国語でえらい文学上の
述作をやって、西洋人を驚かせようという希望を抱《いだ》いていた。所が愈大学へ這入....
「天馬」より 著者:金史良
並んで、面々に興奮と緊張の色をみなぎらせて朝鮮文化の一般問題だとか、朝鮮語による
述作問題の是非について熱心に討論し合っていた。彼はへーと笑いつつきまり悪そうに片....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
蔵法を受く、博《ひろ》く経論に渉猟《せふれふ》し、百家に馳聘《ちへい》して、その
述作する所、大教を補弼《ほひつ》す、所謂《いはゆる》『教時問答』『菩提心義』『悉....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
わ》れな受験者らを、さらに圧倒しつくそうと目論《もくろ》まれてるかのようだった。
述作の受験は、人出の多い七月十四日の祭日の翌日に当たっていた。自身愉快でなくて静....
「子規居士と余」より 著者:高浜虚子
の間に過ぎた。余はその前年の冬休みにもその年の夏休みにも帰省した。が別に文学上の
述作をするのでもなく、あまり俳句を作るでもなく、碧梧桐君と一緒に謡など謡って遊び....
「漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
はないと思い出し候。元来学校三軒懸持ちの、多数の来客接待の、自由に修学の、文学的
述作の、と色々やるのはちと無理の至かと被考候。小生は生涯のうちに自分で満足の出来....
「東洋文化史における仏教の地位」より 著者:高楠順次郎
ういう類の註釈というものが仏教研究には大事なものでありますが、これは多くはシナで
述作せられたものがシナには殆どなくなった。で赤松|連城師、南條文雄博士が日本でか....
「江戸芸術論」より 著者:永井荷風
』以下『梅見船《うめみのふね》』に至る幾十冊の挿絵は国直の描く処にして余は春水の
述作と併《あわ》せて深くこの挿絵を愛す。深川の妓家《ぎか》、新道《しんみち》の妾....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
している。そう思ってエセックスは、意見を詳述したパンフレットをつくった。堂々たる
述作だったが、これで説伏させる力はなかった。女王はいまだに迷っている。オランダが....
「日本歴史の研究に於ける科学的態度」より 著者:津田左右吉
の意義のままに、それを解釈すべきであって、その間に私意を交えてはならず、上代人の
述作は上代人の思想によってそれを理解すべきであって、後世の思想でそれを見てはなら....