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述語
「述語〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
述語の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「「いき」の構造」より 著者:九鬼周造
る方法はないといっている{1}。我々は趣味としての意味体験についてもおそらく一層
述語的に同様のことをいい得る。「趣味」はまず体験として「味わう」ことに始まる。我....
「満韓ところどころ」より 著者:夏目漱石
た。あれはボアリングをやった迹《あと》ですと下女が答えた。満洲の下女だけあって、
述語《じゅつご》を知っている。ついこの間雨が降って、上《かみ》の方から砂を押し流....
「童話における物語性の喪失」より 著者:新美南吉
い作品は霊感によって生まれるといわれている。霊感は、また「閃《ひらめ》く」という
述語をいつも従えている。して見るとそれは稲妻のようなもの、我々のままにならぬもの....
「バルザックに対する評価」より 著者:宮本百合子
れる文句の実体である」これでは生物学の講義でも聞いているようだ。何故かくも難しい
述語を、百科辞典式に書き並べるのであろうかと歎息する。更に、その人は、業々しい書....
「デカルト哲学について」より 著者:西田幾多郎
自己自身の証明を他に求めるものは、自己自身によってあるものではない。主語となって
述語とならないといっても、それは自証するものではない。哲学の対象は自己自身を自証....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
い。だから論理の本質は専ら媒介に存するということになるわけだ。西田哲学はみずから
述語の論理と称して、従来の一切の論理学を主語の論理と見做すのであるが、こうした述....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
だが、併しその対策として「やまと言葉」を持って来ることに較べれば、この生硬な翻訳
述語で考えたり書いたりした方が、まだしも俗語的で日常的で大衆的だとさえ云えよう。....
「哲学入門」より 著者:三木清
ある。それは対象的存在でなく作用的存在であり、ラシュリエの言葉を借りると、判断の
述語としての存在でなく繋辞としての存在である。主体をそのものとしてどこまでも主体....
「範疇としての空間に就いて」より 著者:戸坂潤
つに分けることが出来る。第一は如何なるかの性質の又は何れ程かの量の或いは其の他の
述語の「或る物である」ということであり、第二に「何であるか」ということである。処....
「性格としての空間」より 著者:戸坂潤
い。と云うのは、空間を特色づけるのに自然の本質という言葉を最も優れた或いは充分な
述語として択ぶということは、今の命題からは帰結しないのである。即ち空間の理論はこ....