迷い[語句情報] » 迷い

「迷い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

迷いの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
浅草公園」より 著者:芥川竜之介
々は勿論少年に目もやらない。 49 「XYZ会社特製品、迷い子、文芸的映画」と書いた長方形の板。これもこの板を前後にしたサンドウィッチ・....
報恩記」より 著者:芥川竜之介
どうやら倅の弥三郎に、似ていたようでもございます。しかしこれはわたし一人の、心の迷いでございましょうか? もし倅だったとすれば、――わたしは夢の覚めたように、し....
路上」より 著者:芥川竜之介
リスト》が正体かも知れない。――俊助はいろいろな臆測《おくそく》の間《あいだ》に迷いながら、新開地のような広い道路を、濠側《ほりばた》まで行って電車に乗った。 ....
秋山図」より 著者:芥川竜之介
いのではないか?――なぜかそういう疑いが、始終私を悩ませるのです。これは私の気の迷いか、あるいはあの画が世の中にあるには、あまり美し過ぎるからか、どちらが原因だ....
二つの手紙」より 著者:芥川竜之介
は冷汗《ひやあせ》を拭いながら、私の見た超自然な現象を、妻に打明けようかどうかと迷いました。が、心配そうな妻の顔を見ては、どうして、これが打明けられましょう。私....
或る女」より 著者:有島武郎
そして自分をさげすみながら、まっ暗な大きな力に引きずられて、不思議な道に自覚なく迷い入って、しまいにはまっしぐらに走り出した。だれも葉子の行く道のしるべをする人....
或る女」より 著者:有島武郎
いるんです。きょうでも僕《ぼく》はあなたにお会いするのがいいのか悪いのかさんざん迷いました。しかし約束ではあるし、あなたから聞いたらもっと事柄もはっきりするかと....
二つの道」より 著者:有島武郎
つなぎのように入れ違って、しまいに墓場で絶えている。 二 人の世のすべての迷いはこの二つの道がさせる業《わざ》である、人は一生のうちにいつかこのことに気が....
星座」より 著者:有島武郎
めこのことをあなただけの所で申しあげようか、おぬいさんだけに聞いていただこうかと迷いました……しかし結局お二人の前で申しあげるのが一番いいとおもいました。……本....
生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
かかろうとしていた。私は始終私自身の力を信じていいのか疑わねばならぬかの二筋道に迷いぬいた――を去って、私には物足らない都会生活が始まった。そして、目にあまる不....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
切の饒舌の為めに既に余りに疲れた。然しお前は少し動かされたようだな。選ぶべき道に迷い果てたお前の眼には、故郷を望み得たような光が私に対して浮んでいる。憐れな偽善....
クララの出家」より 著者:有島武郎
らなかった自分の秘密をその時フランシスによって甫めて知った。長い間の不思議な心の迷いをクララは種々に解きわずらっていたが、それがその時始めて解かれたのだ。クララ....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
づいてかく物語るのでした。―― 『御身も知るとおり、こちらの世界では心の純潔な、迷いの少ないものはそのまま側路に入らず、すぐに産土神のお手元に引きとられる。殊に....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
あわれなるものどもを苦しめ、惑わせ、かれ等をして、ますます無智と迷信の雲霧の中に迷い込ましむる資料としか思われない。迷信の曲路、無智の濃霧――これ等はいずれの世....
スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
かり狼狽してしまうのだった。 しかし、こういうことも夜だけの恐怖にすぎず、心の迷いで暗闇に横行する物の怪にすぎなかった。そして、今までに彼は幽霊をたくさん見た....