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「迷子札〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

迷子札の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
吉は僅少《わずか》の金でも溜めて置いて呉れるのかと思いまして、手に取上げて見ると迷子札《まいごふだ》。 新「何《なん》だ是は迷子札だ」 勘「迷子札を今迄肌身....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
。ともかく担ぎおろして身のまわりをあらためたが、彼女は腰巾着を着けていなかった。迷子札《まいごふだ》も下げていなかった。したがって、何処の何者だかを探り出す手が....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
かされたのだろうとお亀は云ったが、ふところに入れて来た目録は木の葉ではなかった。迷子札のような新しい小判がまさに十枚はいっていた。 「まあ、十両あるよ」と、お亀....
縁結び」より 著者:泉鏡花
ている。一日、その母親の手から、娘が、お前さんに、と云って、縮緬の寄切で拵えた、迷子札につける腰巾着を一個くれたんです。そのとき格子戸の傍の、出窓の簾の中に、ほ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
みたところで、ただ一足お先へというだけのもの、お銀様が迷子になってみたところで、迷子札の文字を読みきっていることはお角さん以上であり、ことに、お角さんは癇癪こそ....
幼年時代」より 著者:堀辰雄
る。(註三) 或る日、私の父が、私のために小さな竜を彫った真鍮《しんちゅう》の迷子札《まいごふだ》を手ずからこしらえてくれた。それが私にはいかにも嬉《うれ》し....
道なき道」より 著者:織田作之助
筆、何でもひっつく万能水糊、猿又の紐通し、日光写真、白髪染め、奥州名物孫太郎虫、迷子札、銭亀、金魚、二十日鼠、豆板、しょうが飴、なめているうちに色の変るマーブル....