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迷想
「迷想〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
迷想の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
習を守るためには、その国に対して個人を絶えず犠牲にすることを免れぬ。教育はその大
迷想を続けんがために一種の無知を奨励する。人は真に徳行ある人たることを教えられず....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
すと主張し、国家主義を取るものは個人は国家のために存すと主張す。二者ともに旧時の
迷想を争うに過ぎず。国民論派は個人と国家とを并立してはじめて国家の統一および発育....
「知と疑い」より 著者:寺田寅彦
る。すでに境界線に立って線外の自然をつかまんとするものは、いたずらに目をふさいで
迷想するだけではだめである。目を開いて自然その物を凝視しなければならぬ。これを手....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
にしばしば入れるに異ならず。およそ媚薬はもと医術と魔法が分立せぬ時、半ば学理半ば
迷想に由りて盛んに行われたもので(今日とてもこの類の物が薬餌《やくじ》香飾等と混....
「自警録」より 著者:新渡戸稲造
はだ当《とう》を得ないことではなかろうか。欲心《よくしん》と理想とはちがう。欲は
迷想とこそいうべけれ、理想とは称しがたい。 事《こと》たれば足《た》るにまかせ....