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追伸
「追伸〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
追伸の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
晩(すなわちその夜)のお招きにも出席しかねる、と剣《けん》もほろろに書き連ねて、
追伸《ついしん》に、先日あなたから一|言《ごん》の紹介もなく訪問してきた素性《す....
「虚構の春」より 著者:太宰治
だろうが、折り返し、御返事をまちます。武蔵野新聞社、学芸部、長沢伝六。太宰治様。
追伸《ついしん》、尚原稿書き直して戴《いただ》ければ、二十五日までで結構だ。それ....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
きょうはこれでおやめにいたします。私は毎日、特別な心持でポストをあけて居ります。
追伸。お下げになった夏の着物は三日ばかり前につきました。 鶴さん――窪川鶴次郎....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
のでしょうか。数日来幸福な病気にかかり、きょうはおのずから快癒に向って居ります。
追伸 代筆のハガキ頂きました。あなたのところへハガキ出したあとでした。島田へも....
「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」より 著者:佐々木直次郎
だきたい、親愛なるラニョン君よ、そして私を救って下さい。 君の友人なる H・J
追伸。これをはや封じてしまってから、また新しい恐怖が私の心に起こりました。郵便局....
「宝島」より 著者:佐々木直次郎
。それから二人とも全速力でブリストルへよこして下さい。 ジョン・トゥリローニー。
追伸。――書き洩したが、ブランドリーは航海長に素晴しい男を見つけてくれました。―....
「若草物語」より 著者:オルコットルイーザ・メイ
ふれ 「遺言状には、二伸みたいなものをつけていいでしょうか?」 「いいでしょう。
追伸というんでしょう。」 「じゃ、書きいれてちょうだい。あたしの髪みんな切ってお....
「自転車嬢の危難」より 著者:ドイルアーサー・コナン
が昨日目撃した事件を、正確に短文の中に要領よく書いてあった。しかし手紙の要旨は、
追伸として末尾にかかれてあった。 ホームズ先生、あなたは私の秘密を、お護り下さる....
「彼が殺したか」より 著者:浜尾四郎
S中に、千万言の思いを巧みに託した。それ故、俺はしまいには本文よりもまっさきに、
追伸を読む事にした位である。 一昨年の末頃から、彼女はK町から出て来る毎に必ず....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
うか) と、結んで、 (その時にはまた、自分が御周旋申しあげてもよい) と、
追伸してある。 「…………」 武蔵は、ほほ笑みながら、長い巻紙をゆるゆる巻き納....
「ひとりすまう」より 著者:織田作之助
も思っています。では、お身体を呉々もお大切に。余り御無理を成されぬ様に。 明日子
追伸 轡川はもう大阪へ帰えりましたでしょうか。自暴自棄にならないように、もし未....