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「追分〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

追分の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
どうすることも出来ません」と、亀吉も羽織を袖畳みにしながら云った。 内藤新宿の追分から角筈、淀橋を経て、堀ノ内の妙法寺を横に見ながら、二人は和田へ差しかかると....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
こう云って一座の若者らを見渡したのは、鰻縄手に住む奥州浪人の岩下左内であった。追分から浅嘉町へ通ずる奥州街道の一部を、俗に鰻縄手という。その地名の起りに就いて....
「秋の暈」より 著者:織田作之助
、と私は感ずるのである。ひと一倍早く……。 四、五年前まえの八月のはじめ、信濃追分へ行ったことがあった。 追分は軽井沢、沓掛とともに浅間根腰の三宿といわれ、....
「眉かくしの霊」より 著者:泉鏡花
た旅行で、行途は上野から高崎、妙義山を見つつ、横川、熊の平、浅間を眺め、軽井沢、追分をすぎ、篠の井線に乗り替えて、姨捨田毎を窓から覗いて、泊りはそこで松本が予定....
「三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
は行儀見習いの為で、高松のお近さんも十七の春から薙刀の出来るのを云い立てに、本郷追分の三島信濃守という四千石の旗本屋敷へ御奉公にあがりまして、お嬢さま附となって....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
更に繁昌したものだそうで、普通の中仙道は松井田から坂本、軽井沢、沓掛の宿々を経て追分にかかるのが順路ですが、そのあいだには横川の番所があり、碓氷の関所があるので....
「単独行」より 著者:加藤文太郎
食をなし、草鞋を買い出発、川を渡りて急峻を攀じ高原へ出でブナ小屋にて休む。弘法、追分小屋等を過ぎ地獄を見物せり。なかなか恐ろしきところなり、硫黄の臭強く、ところ....
「みさごの鮨」より 著者:泉鏡花
御供から助出されたもののようであった。 左山中｜道、右桂谷道、と道程標の立った追分へ来ると、――その山中道の方から、脊のひょろひょろとした、頤の尖った、痩せこ....
「陽炎座」より 著者:泉鏡花
た、物置の中の竹屋の竹さえ、茂った山吹の葉に見えた。 町はそこから曲る。 と追分で路が替って、木曾街道へ差掛る……左右戸毎の軒行燈。 ここにも、そこにも、....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
たそうだが、そんなものはほとんど眼中になかった。今朝の雪は不意打さ。俥で帰ると、追分で一生の道が南北へ分れるのを、ほんとうに一呼吸という処で、不思議な縁で……ど....
「兜」より 著者:岡本綺堂
られない図であろう。そういう異形の男が加州の屋敷の門前を足早に通り過ぎて、やがて追分に近づこうとするときに、どこから出て来たのか知らないが、不意につかつかと駆け....
「暗号数字」より 著者:海野十三
＿＿＿ ７４□）□□□□□□ □□□２ ――――― ※ハ東京新宿追分「ハマダ」撞球場内ノ世界撞球選手「ジョナソン氏」ノポスターノ裏。 カフス釦ニ....
「北斗帖」より 著者:違星北斗
り コタンの昔囁きつ行く 平取はアイヌの旧都懐しみ 義経神社で尺八を吹く 尺八で追分節を吹き流し 平取橋の長きを渡る 崩御の報二日も経ってやっと聞く 此の山中の....
「取返し物語」より 著者:岡本かの子
三井寺の法師稚児大勢。 その他、村の門徒男女大勢。 第一場 （山科街道追分近くの裏道。冬も近くで畑には何も無い。ところどころ大根の葉の青みが色彩を点じ....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
どもッて、銀貨のお代を頂きました時は、私は掌へ、お星様が降ったのかと思いました。追分をお好き遊ばした、弁天様のお話は聞きましたが、ここらに高尾の塚もなし、誰方が....