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「追善供養〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

追善供養の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
し》が手引をして殺させました、其の申訳《もうしわけ》の為に私は坊主になって旦那の追善供養を致しますといえば、お内儀様《かみさん》に命乞《いのちごい》をして命だけ....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
えた。結局、おじさんの菩提寺の僧を頼んで、表向きは得体の知れないお文の魂のための追善供養を営むということにした。お春は医師の療治をうけて夜|啼きをやめた。追善供....
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝」より 著者:三遊亭円朝
考えていますから、良人の出た日を命日として此の観音さまへ線香を上げ、心持ばかりの追善供養を致しやして、良人に命があらば、何卒帰って親子|四人顔が合わしていと、無....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
本当に小哥が戻って来たのなら、わたしの手からこの銭をとってごらん。きっとおまえの追善供養をしてあげるよ」 やがて陰風がそよそよと吹いて来て、その紙銭をとってみ....
怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
たと気がつきましたら、髪を剃って二人とも袈裟と衣に身を窶し、殺した御主人飯島様の追善供養致したなら、命の助かる事もあろうが、只|不便なのは忰の孝助、敵の行方の知....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ている。二人を脅迫して、うんと金を出させて、死せる不遇なる大先輩のために大々的な追善供養をするんだ――と道庵の心中はいきり立っているのを、住職はそこまでは見破る....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
を探し当てて、そうして父の遺志をついで、あの寺を再興するようなことにでもならば、追善供養として、これに越すものはなかろうに…… 父はまたよく言った、人間の心霊....
一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
書室も与えられなかった。見学旅行もさせられなかった。せめて生き残っている人たちは追善供養を営みその冥福を祈りたい。すなわち年に一回春の彼岸に増上寺において大島徹....
塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
覧なせえ、あんたが江戸へ往って此の家来を此方へ埋めて、江戸から此の数坂峠を越して追善供養をしに来ることは出来やアしねえ、私が此の子を貰って往けば、私は沼田の下新....
取返し物語」より 著者:岡本かの子
く、親鸞影像を戻し返してつかわすのみか、他宗ながら忰源兵衛の菩提も、こなたで弔い追善供養。三密|瑜伽の加持力にて、安養成仏諸共に、即身成仏兼ね得させん。心を安め....
かもじの美術家」より 著者:神西清
うのだ! 何が怖ろしいといって、これほど凄惨な、胸の底まで掻きむしられるような追善供養を、わたしはこの年になるまで見たことがない。....
迷信解」より 著者:井上円了
戒名をもらい、追善の法事までも営み、かれこれするうちに百カ日になりたれば、さらに追善供養を行いつつある最中に、本人はやせ衰え、色は青ざめ髪は乱れたるまま、玄関の....
天草の春」より 著者:長谷健
に同情する人々の心情を慮つて、切支丹の供養碑を立てて、そこに埋められた宗徒たちの追善供養をしたという。碑文は、経文からとつたものらしく、すこぶる難解であるが、仏....
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
るから、お礼まいりかた/″\往って、帰路に中矢切へ廻って、法泉寺へ往って、若草の追善供養の法事もし、序でに下矢切へ廻り、叔母にも会って来ようという積りで、これか....