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追福
「追福〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
追福の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
らは稽古をする気もなく、同胞《きょうだい》思いの豊志賀は懇《ねんごろ》に妹お園の
追福を営み、追々月日も経ちまするので気を取直し、又|矢張《やっぱり》稽古をする方....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
倉武士の一人として歴史家に讃美されている。復讐の同盟に加わることを避けて、先君の
追福と陰徳とに余生を送った大野九郎兵衛は、不忠なる元禄武士の一人として浄瑠璃の作....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
長十山、三国の峰の松風吹きはらふ国土にまぢる松風の音」だの、上に梵字を書いて「爰
追福者為蛇虫之霊発菩提也」だのと書いた古い新しいさま/″\の卒塔婆と共に、寂しい....
「近世快人伝」より 著者:夢野久作
のアトがどうしてもわからない。そこで……これでは詰まらん博多へ帰ろう。又木の菩提
追福のためにこの金を潔く女共へ呉れてしまおう……というので仕事の休み序に柳町に押....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
ち》を得せしめんとする迅速の義と三あり、今世俗に馬の守護神として尊崇せられ、馬の
追福のためにその石像を路傍に建つる由言い居る。けだし仏教つとに三獣の喩あり、兎や....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
がこの苦を免れしめよと言うたと。文帝、すなわち天下に勅し、毎人一銭を出して武帝の
追福を修めたそうだ(『法苑珠林』九四)。 こんな詰まらぬ法螺談《ほらばなし》も....
「学生と先哲」より 著者:倉田百三
てわれわれを感動させるものがある。今も安房誕生寺には日蓮自刻の父母の木像がある。
追福のために刻んだのだ。 うつそみの親のみすがた木につくりただに額ずり哭き給ひけ....
「だいこん」より 著者:久生十蘭
しまう。慰霊祭にハルモニュウムをかつぎだすなんて普通の頭の思いつくことではない。
追福のひそかな営みをお祭にし、愚にもつかない美辞麗句式の弔辞をながながと読みあげ....
「あなたも私も」より 著者:久生十蘭
おどかした……」 愛一郎が、神月から母の古い恋文をとりかえそうというのは、母の
追福のためだと想像していたが、そんなロマンチックなことでもなかったらしい。 「へ....
「磯部の若葉」より 著者:岡本綺堂
倉武士の一人として歴史家に讃美されている。復讐の同盟に加わることを避けて、先君の
追福と陰徳とに余生を送った大野九郎兵衛は、不忠なる元禄武士の一人として浄瑠璃の作....
「頼朝の最後」より 著者:田中貢太郎
の七月に愛妻を失ったので、悲しみのあまりに髪を剃って出家して、その月になって亡妻
追福のために、橋供養を営むことになり、右大将家もこれに臨んだのであるが、その帰途....