追随[語句情報] »
追随
「追随〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
追随の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
つつあるべきはずである。 文明の実質が大変化をしても、人類の考えは容易にそれに
追随できないために、数十年後の最終戦争に於ける最初の動機は、依然として経済に関す....
「我が馬券哲学」より 著者:菊池寛
に鼻頭を以て破るるとも馬券買いとして「業在り」なり、満足その裡にあり。ただ人気に
追随し、漫然本命を買うが如き、勝負に拘わらず、競馬の妙味を知るものに非ず。 一、....
「骨董」より 著者:幸田露伴
相違ないが、一代の宗匠として利休は恐ろしき威力を有して、諸星を引率し、世間をして
追随させたのである。それは利休のウソのない、秀霊の趣味感から成立ったことで、何ら....
「運命」より 著者:幸田露伴
るに、賽児また饑者には食を与え、凍者には衣を給し、賑済すること多かりしより、終に
追随する者数万に及び、尊びて仏母と称し、其勢甚だ洪大となれり。官|之を悪みて賽児....
「愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
いきった隠遁的ムードは自分の心に何よりも慰めと励ましであった。自分は『キリストの
追随』や『百合の谷』をどんなに悦んで心に適える思いをもって読んだろう。そこには、....
「学生と先哲」より 著者:倉田百三
あったが、当時は順逆乱れ、国民の自覚奮わず、世はおしなべて権勢と物益とに阿付し、
追随しつつあった。荘園の争奪と、地頭の横暴とが最も顕著な時代相の徴候であった。 ....
「潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
れの理想をこの大曲中に示したのであるから……。 まさに作者も、ワグナーに、模倣
追随をあえてしてまで、この一篇を編みあげようとするのだ。 しかし、これには、権....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
っていた気分が損われるのを惜しんでもしかたがない。かれは気を励まして、本なんぞに
追随するのを止めて、まだ手馴れていない批判的態度に出てみるのも面白かろうと考えて....
「歌の円寂する時」より 著者:折口信夫
がない間は、一種の技工として、意識せられ、当人の屡同一手法に安住することは勿論、
追随者によって摸倣せられるのである。島木赤彦が苦しんで引き出した内律、そうして更....
「音楽界の迷信」より 著者:兼常清佐
その模写にしても、先生が青といえば青、赤といえば赤、何から何まで先生の言う通りに
追随する事が一番大きな事業だと思うような人はおそらく一人もあるまい。しかし音楽学....
「世界の裏」より 著者:国枝史郎
は、貴族、富豪、特権階級の集まりであるところの、最高政治機関の元老院、及びそれに
追随するある衆愚の排撃によって、故国を去り、流離の後に自殺した。 こうしてロー....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
を与えられるものもあるが、この不快は椿岳自身の性癖が禍いする不快であって、因襲の
追随から生ずる不快ではない。この瑜瑕並び蔽わない特有の個性のありのままを少しも飾....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
のだった。あとの戦野は相争う二つの党派のために解放された。一方はエセックスとその
追随者との新しい党で――攻勢的で冒険的である。また一方は旧勢力の城砦に放列を敷く....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
の一部は幾分自ら進んで自由を狭め、真理の探究を投げ打って、そうした精神統制に挺身
追随したように見えたが、中でも国文学界は挙げて時潮に狂奔するもののような疑いさえ....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
、吉田内閣は、この国民の熱情に何らこたえるところなく、いたずらに、外交はアメリカ
追随、内政は反動と逆コースを驀進し、進歩的な国民を絶望に追い込むファッショ反動の....