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「退京〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

退京の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
昭和十×年五月一日、日米の国交は断絶した。 両国の大使館員は、駐在国の首都を退京した。 同時に、厳かな宣戦の詔勅が下った。 東京市民は、血走った眼を、宣....
次郎物語」より 著者:下村湖人
恭一の手跡だったのである。文面にはこうあった。 「重田|父子は、昨日曜夜の夜行で退京した。二人の在京中、一度君にも出て来てもらいたいと思っていたが、ついにその機....
日記」より 著者:宮本百合子
びて見えた幹が、黒ずみつやつやとあぶらぎって見ゆ。 国男さん来。英国皇太子の御退京を送って。いろいろ話をし、先頃から心にある自分の生活に対する心持を話す。Aが....
新撰組」より 著者:服部之総
月になっても攘夷方策はおろか、長州征伐の段取りすら一決せず、諸侯は気をくさらせて退京しはじめ、虚に乗じて筑波《つくば》に討幕の旗があがり、洛中にも怪しげな物の気....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
そこに浮き出して来ないわけにゆかなくなる。たとえば、前々回の総平家が福原へさして退京の途中、天皇が御母に手をひかれて秋草の中へ尿をなさる場面など、ある知人の読者....