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退紅
「退紅〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
退紅の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「青年」より 著者:森鴎外
て。 「どうぞお這入り下さいまし、大変お久し振でございますね」と奥さんは云って、
退紅色の粗い形の布団を掛けた置炬燵を脇へ押し遣って、桐の円火鉢の火を掻き起して、....
「日記」より 著者:宮本百合子
たので水色のラシャ紙をきって用うところだけにしき、硯ばこを妹にふみつぶされたから
退紅色のところに紫や黄で七草の出て居る千代がみをほそながくきって図学紙をはりつけ....
「つぼみ」より 著者:宮本百合子
を思って居た。 ウトウトとして目をさましたら七時頃だった。すぐとびおきて私は、
退紅色と紅の古い紙に包んだ鏡と、歌と、髪の毛をもってあの人の家にかけて行った。あ....