退身[語句情報] » 退身

「退身〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

退身の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
石狩川」より 著者:本庄陸男
日までのあるじはいたのだ。それらのわが家に、今日は見も知らぬ他国のものを迎え入れ退身しなければならぬという。家族をかかえた彼らは、身を避ける場所を見つけるひまも....
怪しの者」より 著者:国枝史郎
たが、半僧半俗のそのお方が、前の尾張中納言様、ただ今はご隠居あそばされて、無念坊退身とお宣りになり、西丸に住居しておいであそばす、徳川宗春様であられるのですから....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
天斬り、九|地に死骸の山を積ンでくれる!」 爛とした眼の向くところ、タジタジと退身に動く相手の気配が、敵ながらもどかしそうであった。――と弦之丞は一方の物かげ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
を凝らして叱った。 そして乾いたお口の唾を待ってまた仰っしゃった。 「身勝手な退身の願いなどは決してならん。ただの女御更衣とはちがう。かりそめにもそなたは皇太....