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送り先
「送り先〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
送り先の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大阪を歩く」より 著者:直木三十五
も、我儘であるにちがい無い。然し、私から云わせると、私の如き者の為にも、其処で、
送り先を聞き、且つ書くべき設備をしても、デパートの恥ではない、と云いたいのである....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
は、昨十三日の午後につきました。いつぞやからお話しの、いつか払った六円若干の金の
送り先は、もう覚えてはいらっしゃらないそうです。 広島という市は、戦争で次第に....
「水鳥亭」より 著者:坂口安吾
接の恩恵に浴することができた。 母と娘は、夜毎に疎開の荷造りをしていた。荷物の
送り先は、もちろん大伯母のもとであり、亮作の品物がその荷造りから一切はぶかれてい....
「年中行事覚書」より 著者:柳田国男
斐境の山村に入ればいよいよ数多く、その場処も村はずれの石地蔵の傍などに、一定した
送り先があったのである。それがことごとく不用になった品を、粗末にしてはならぬから....