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送り火
「送り火〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
送り火の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
た。しかしその晩、迎い火を焚く時に、主人だけは門口へ顔を出さなかった。 十五の
送り火を焚いてしまってから、次郎兵衛は女房と番頭とを奥の間へ呼んで、自分はもう隠....
「残されたる江戸」より 著者:柴田流星
持ちゆいて数銭のお鳥目にかえ、よくよく物の用に立たぬを引汐にサラリと沖へ流して、
送り火の行衛はいずこ、すべては型ばかりに流しはしたが、それで別段苦にもしなければ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
、その石塔の前で火を焚《た》きはじめました。これは迎え火というものでもなく、また
送り火というものでもありますまい。 散乱した漂木を集めて火を焚きつけた上に、折....
「探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
落ちるとひやひやする秋風が那須野の方から吹いて来た。旧暦十五日の宵には村の家々で
送り火を焚いた。僕の家でも焚いた。その夜、地蔵尼は例の地蔵さまの足もとに死んで倒....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
ない。嫁も行ったらまた帰ってくることがむつかしい。それで箒で掃き出したり、門口で
送り火を焚いたり、まるで葬式のようなことをして娘を送り出し、泣いて出て行くような....
「年中行事覚書」より 著者:柳田国男
送る時刻、送る場所など。送る方式とその折に唱える言葉。 七二 盆の火祭 迎え火と
送り火の他に、盆のうち大火を焚きまたは火を投げる風習があるか。 七三 盆小屋と辻....