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送付
「送付〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
送付の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
て、倉地氏に支払うべき金額の全体を知らせてくれたら、どう工面《くめん》しても必ず
送付するから、一日も早く倉地氏の保護から独立して世評の誤謬《ごびゅう》を実行的に....
「文芸の哲学的基礎」より 著者:夏目漱石
快よく承諾されて、四五日の後|丁寧《ていねい》なる口上を添えて、速記を余のもとに
送付された。見ると腹案の不充分であったためか、あるいは言い廻し方の不適当であった....
「映画界手近の問題」より 著者:伊丹万作
惑をかけた不埓ものであるから、絶対に雇用するなかれという意味の通告を各社に向って
送付している。この無根の報道によって前記三名がその将来においてこうむる社会的不利....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
りたる乗組艦と、運命を共にしたるものと信ぜらる。よりて茲に本官は戦死認定通知書を
送付し、その忠烈に対し深厚なる敬意を表するものなり。 昭和十×年五月十三日 ....
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
午後十時だった。 東京地方裁判所予審判事古我清氏は自宅の書斎で牛込神楽坂署から
送付して来た支倉喜平に関する調書を片ッ端から熱心に調ていた。 調書は調べれば調....
「四日間」より 著者:ガールシンフセヴォロド・ミハイロヴィチ
なると、これはまた一段と罪が無かろう。鮨でも漬けたように船に詰込れて君士但丁堡へ
送付られるまでは、露西亜の事もバルガリヤの事も唯噂にも聞いたことなく、唯行けと云....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
律学校を根拠として陣容を整え、双方とも両院議員の勧誘に全力をつくし、或は意見書を
送付し、或は訪問勧説を行い、或は商工会その他の実業団体より請願書を出さしめなどし....
「大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
。 私はなにかおそろしいものの如くその一枚を読んでみた。するとその中には、「御
送付下されし小包の包み紙は細かく切って鼻紙といたしました。それくらいの倹約をして....
「未来の天才」より 著者:豊島与志雄
がよく分るような気がした。「此度意外の利得有之、其喜を貴下にも分たんが為、五百円
送付候に付、年玉としては余りに時期後れの感あれど、兎に角受納被成度……」と書いて....
「阿部定という女」より 著者:坂口安吾
偵小説は目下『日本小説』という雑誌へ連載しておりますが、全部まとまりましたら、御
送付致すつもりでおります。 先日、ある雑誌の依頼で例の阿部定さんと対談しました....
「だいこん」より 著者:久生十蘭
、贖罪のためだといって、こわがって誰も手をださないIRCの俘虜の情報交換や救恤品
送付の仕事を手伝いはじめ、ひと月に一度スイスの本部経由で送られてくる慰問品を、大....
「勧善懲悪」より 著者:織田作之助
味に於いて、総発売元は各支店へ戸棚二個、欅吊看板二枚、紙張横額二枚、金屏風半双を
送付する。よって、その実費として、二百円送金すべし。その代り、百円分の薬を無代進....
「越中劍岳先登記」より 著者:柴崎芳太郎
り多くの登山者を出すを得ば、幸これに過ぎずと存候」と言える書翰を附して編輯者まで
送付せられたり、(その後辻本満丸氏も、この記事の謄写を、他より獲て
送付せられたり....
「読倫理教科書」より 著者:福沢諭吉
し、その贈書の草稿を左に記して、読者の参考に供す。 書翰 過般、御
送付|相成《あいなり》候『倫理教科書』の草案、閲見《えっけん》、少々意見も有之《....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
デンマーク戦争には未だなかなかその意見が行なわれず、軍に対する命令は直接大臣より
送付せられ、時としてモルトケは数日何らの通報を受けない事すらあったが、戦況困難と....