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送致
「送致〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
送致の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「播州平野」より 著者:宮本百合子
は七月下旬のことだった。何も知らずに、巣鴨宛に書いた重吉への手紙が、網走へ本人を
送致したからという役所の附箋つきで戻されて来た。粗末な紙片に、にじむインクで書か....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
は悲痛の情を抑えて西館の許を辞した。 成善は家禄を割いて、その五人扶持を東京に
送致してもらうことを、当路の人に請うて允された。それから長持|一棹の錦絵を書画兼....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
宿した場合に生まれた子が女なら島へ留めて跡目《あとめ》相続、男だったら父の在所へ
送致する(ここギリシア伝説混入)」というが甚だ疑わしい。しかしこの話をしたは正し....
「柳原燁子(白蓮)」より 著者:長谷川時雨
育下された御配慮に対しては厚く御礼を申上げます。 二伸、私の宝石類を書留郵便で返
送致します。衣類などは照山《てるやま》支配人への手紙に同封しました目録通り、凡《....
「米国巡回文庫起源及び発達」より 著者:佐野友三郎
録、規則書、貸付帳等を納め、一ヶ年一ドルの手数料を徴し、中央部より地方借受組合に
送致す。各組合には、駐在所を設け、中央部との交渉通信のために書記一名と、文庫の保....
「漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
とか返事でも迂巷宛にて御差出可被下候。また『日々新聞』は同人より大兄宛にて毎日御
送致居候よし定めて御閲覧の事と存候。 乍序『ほととぎす』につき一寸愚見申述候間....
「「特殊部落研究号」発行の辞」より 著者:喜田貞吉
「特殊部落研究号」は何が為に発刊せらるるか。余輩がさきに同好諸氏に向って、我が特殊民に関する報告を求むべく
送致せる依頼書は、ほぼその趣意を述べ尽せりと信ずるが故に、まず左にこれを掲載すべ....