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「送迎〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

送迎の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
疑惑」より 著者:芥川竜之介
請待《せいだい》してくれたある教育家の団体へ予《あらかじ》め断りの手紙を出して、送迎とか宴会とかあるいはまた名所の案内とか、そのほかいろいろ講演に附随する一切の....
婦系図」より 著者:泉鏡花
の髯の粘り加減は、蛞蝓の這うにこそ。 真砂町の家へ帰ると、玄関には書生が居て、送迎いの手数を掛けるから、いつも素通りにして、横の木戸をトンと押して、水口から庭....
吉原新話」より 著者:泉鏡花
…婆さんという見当では無い。皆、それに、それだと顔は知っている。 女中がわりに送迎をしている、前に、それ、柳橋の芸者だったという、……耳の遠い、ぼんやりした、....
母子叙情」より 著者:岡本かの子
は、無事に日本の旅行を終ってフランスへ帰航するK・S氏夫妻を送って仕舞い、外人の送迎にやや疲労を感じたあとの心身を、久しぶりで自分の部屋のデスクの前に休めていた....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
んの一例に過ぎないが、良家の子が兵となれば、結局こんなことになるのである。入営の送迎に旗を立ててゆく我が国風とは、あまりに相違しているではないか。いかなる名将勇....
ある抗議書」より 著者:菊池寛
ろうと思います。 私の姉は、私のただ一人のとし子は、ついその前日私を微笑を以て送迎した姉は、髪を振り乱したまま布団の上に投げ出されたように倒れて居ましたが、そ....
歌行灯」より 著者:泉鏡花
、己が不束なを知って屈死した心、かくのごときは芸の上の鬼神なれば、自分は、葬式の送迎、墓に謡を手向きょう、と人々と約束して、私はその場から追出された。 あとの....
怨霊借用」より 著者:泉鏡花
い、霞の五番さんじゃ、今夜御療治はないぞ。)と、こちらに、年久しい、半助と云う、送迎なり、宿引なり、手代なり、……頑固で、それでちょっと剽軽な、御存じかも知れま....
可能性の文学」より 著者:織田作之助
アカデミズムは「灰色の月」によって復活し、文壇の「新潮」は志賀直哉の亜流的新人を送迎することに忙殺されて、日本の文壇はいまもなお小河向きの笹舟をうかべるのに掛り....
詩語としての日本語」より 著者:折口信夫
を失うと考えられているのである。私どもが詩を読み始めてから、そうした幾百千の語を送迎したか、数え立てる事も出来ない。又作家自身も、それ程までの効果を考えずに、た....
好きな髷のことなど」より 著者:上村松園
柄のものと頻りに註文していられました。この間内から大倉男爵や横山大観さんなどの歓送迎会などの席上で、京都でも一粒選りの美人を随分見る機会がありましたが、目が美し....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
。すべて六回ずつの送り迎えの宴会を経て花聟の家に達するのですけれども、この行路の送迎の宴会においては彼らは充分に酒は飲まない。それは彼らはこの花嫁を安全にその花....
西航日録」より 著者:井上円了
eetwood)港より乗船す。海上、風静かに波平らかなり。 海風吹断月如環、望裏送迎英北山、汽笛一声驚客夢、輪船已在愛蘭湾。 (海の風はとだえて月が輪のような姿....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
軒前高廈圧。 (ひさしの前の大きな家は林や丘を圧するかのごとく、見渡すうちに客を送迎する舟が去来する。中国の旅客よ、岳陽楼の風景だけを誇らしげにいうなかれ、あり....
大利根の大物釣」より 著者:石井研堂
たる、糸瓜の蔓の日も漏さぬまでに這い広がり、蔭涼しそうなるも有り、車行早きだけ、送迎に忙わし。 成田線なる木下駅にて下車す。船頭待ち居て、支度は既に整えりとい....