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「送風〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

送風の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
海に生くる人々」より 著者:葉山嘉樹
。それは船のマストと高さを競うほども高いのであるから、その風当たりのよいことは、送風機のパイプの中のようであった。 彼らは、石炭車の底部にある蓋《ふた》をとる....
俘囚」より 著者:海野十三
るべきあらゆる入口が、完全に閉じられているのだ。穴といえば、その室《へや》にある送風機の入口と、壁の欄間《らんま》にある空気窓だけだ。空気窓の方は、嵌《は》めこ....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
豊富だった。大きくないが精巧な機械工場も設けられてあった。地下街の空気は、絶えず送風機で清浄に保たれ、地上が毒瓦斯で包まれたときには、数層の消毒扉が自動的に閉っ....
海底大陸」より 著者:海野十三
した。 器械は、待っていましたとばかり、ごとごととまわりだした。真空管がつく、送風機がまわり出す、こまかいセグメントをもった救難信号筒がまわりだし、こちこちと....
工場細胞」より 著者:小林多喜二
……ごっちゃになり、一つになり、工場全体が轟々と唸りかえっていた。鍛冶場の火焔が送風器で勢いよく燃え上ると、仕上場にいる職工の片頬だけが、瞬間メラ/\と赤く燃え....
錯覚数題」より 著者:寺田寅彦
でもよいとして、こうまでも「流行」という、えたいの知れぬ人工的非科学的な因子が、送風器械としては本来科学的であるべき器具の設計に影響を及ぼすものかと驚かれるくら....
火薬船」より 著者:海野十三
だ十分あがっていないじゃないか」 「だめです。そんなに早くは…………」 「石炭!送風機! バルブ全開! 錨を切っちまにゃ……」 ガーン。ガーン。 竹見の傍に....
流線間諜」より 著者:海野十三
にはシューシューと可なり耳に立つ音がしている。それは毒瓦斯をしきりに排気している送風機の音だった。排気が済まないと、首領は出て来られないのだと、帆村は早くも悟っ....
ノンシャラン道中記」より 著者:久生十蘭
よウく耳の穴をカッぽじって聞いチくんねエ。……入用なものてえのは、潜水具二着と、送風ポンプが一つありゃあそれですみさ。わけのねエ話ヨ。……いいかねいってエ、海に....
硝子を破る者」より 著者:中谷宇吉郎
トラックの上に重油の完全燃焼装置をとりつけ、それから出る熱気に大量の空気を混ぜて送風器で送り出すものである。知人をたよって鉄工所に頼み込み、やっと装置は出来たが....