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逃げ失せる
「逃げ失せる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
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検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
する根本動力が彼等赤|毛布《ゲット》の群なのだ……。 ほかの連中はイザとなると
逃げ失せる亡国の民だよ。わけても江戸ッ子はそうなのだ。彼等みたいな田舎者を軽蔑す....
「眼を開く」より 著者:夢野久作
郵便物を持って来てくれたあの金鵄勲章の忠平が、私へ送って来た二百円の金を拐帯して
逃げ失せるような男とは、どうしても思えなかった。キットあのトラホームのために、眩....
「ダス・ゲマイネ」より 著者:太宰治
手が一分間でもためらったが最後、たちまち私はきりきり舞いをはじめて、疾風のごとく
逃げ失せる。けれども私は、そのころすべてにだらしなくなっていて、ほとんど私の身に....
「決戦川中島 上杉謙信の巻」より 著者:坂口安吾
まとめ、ひたすら守勢にまわって援軍を待つ策をとった。 くずれたつ敵兵はさすがに
逃げ失せる者もなく辛くも浮足をくいとめて、くずれるたびに守勢を立て直したが、その....