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逃口
「逃口〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
逃口の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「開扉一妖帖」より 著者:泉鏡花
。 ――松村さん、木戸まで急用―― いけ年を仕った、学芸記者が馴れない軽口の
逃口上で、帽子を引浚うと、すっとは出られぬ、ぎっしり詰合って飲んでいる、めいめい....
「マダム貞奴」より 著者:長谷川時雨
かけなければならない。万が一のときは、俺《おれ》は見そこなったのだなんていう事は
逃口上《にげこうじょう》にしかならない。一たん惚れたら全部でなければならないから....
「追憶」より 著者:宮本百合子
る。 それは勿論医者として親族から受けなければならない不快な感情や責任を軽める
逃口上であると云えない事はない。 云った当人は確かにその心持であったのだろう。....
「あなたも私も」より 著者:久生十蘭
思いついた。これは、アメリカ人の斬新性というやつです……ドタン場になると、とかく
逃口上を言ったり、嘘をついたりする日本の商人を相手にするには、こういう方法で言質....
「それから」より 著者:夏目漱石
に接した。けれども、何《い》ずれも不合格者ばかりであった。始めのうちは体裁の好い
逃口上で断わっていたが、二年程前からは、急に図迂《ずう》々々しくなって、きっと相....