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逆撫で
「逆撫で〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
逆撫での前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
た、松枝町、土部三斎屋敷の方角だった。
闇太郎、弥蔵を解いて、片手で、癖の顎の
逆撫でをやりながら、ブツブツと、口に出してつぶやきはじめた。
――どうしても、....
「舗道」より 著者:宮本百合子
たまま、ミサ子は言葉短く順子に、 「いつがいい?」 と訊いた。順子は顔をいきなり
逆撫でされたような表情のまんま、 「あさってで私はいいけど」 二人が話している....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
も一行では済まぬ。それから蜥蜴の腹を逆《さか》さに撫でるに滑らかなれど、蛇の腹を
逆撫ですると鱗の下端が指に鈎《かか》る。また無脚蜥蜴は蛇の速やかに走るに似ず行歩....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
かった。
(調伏――もしかしたなら)
七瀬は、こう感じると、冷たい手で、身体を
逆撫でされたように、肌を寒くした。
「若、何を御覧なされますな。左源太が、追っ払....
「澪標」より 著者:外村繁
も言っている。宗教家に対する私の既成概念とは、凡そ甚しい違いである。私は脳細胞を
逆撫でされるような違和を感じながらも、大きい力に引き寄せられて行く自分を感じる。....