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逆浪
「逆浪〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
逆浪の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「オリンポスの果実」より 著者:田中英光
我が稲門健児《とうもんけんじ》は不幸にも、北側の第一レインを割り当てられ、逆風と
逆浪《げきろう》の最も激《はげ》しい難路を辿《たど》らねばならず、且《か》つ、長....
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
始中終、水流れて足を浸し、蝙蝠顔を遮り飛ぶ、幾千万なるを知らず、其先途は大河也、
逆浪流を漲らし、渡らむとするに拠を失ふ。唯迷惑の外なし、爰に火光、河の向に当つて....
「宝島」より 著者:佐々木直次郎
の身をも滅ぼすことになるに違いないということは明白だった。そういう訳だったから、
逆浪の立っている或る暗い晩、彼がまったく姿を消して二度と出て来なかった時には、だ....
「仇討姉妹笠」より 著者:国枝史郎
受けられた。 愛する人を 「そうだ!」「やれ!」と覚兵衛の一味が、さながら
逆浪の寄せるように、主税を目掛けて寄せた時、遥かあなたの木間から、薄赤い一点の火....
「三国志」より 著者:吉川英治
運命の波長が逆に逆にとぶつかってくる。思うに今、玄徳の運命は順風にたすけられず、
逆浪にもてあそばれる象である。――天命に従順になろう。強いて破船を風浪へ向けて自....
「春の大方山」より 著者:木暮理太郎
中、終とも水流足を浸し、蝙蝠顔を遮り飛ぶこと幾十万なるを知らず。其先途は大河也、
逆浪漲り流れ、渡らんと欲するも拠を失ひ、只迷惑の外他なし。爰に火の光に当りて、河....