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「逆罪〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

逆罪の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
謀叛論(草稿)」より 著者:徳冨蘆花
。暴力は感心ができぬ。自ら犠牲となるとも、他を犠牲にはしたくない。しかしながら大逆罪の企に万不同意であると同時に、その企の失敗を喜ぶと同時に、彼ら十二名も殺した....
法窓夜話」より 著者:穂積陳重
、「彼は実に古今を通じて至善、至賢、至正の人なり」と。 八 副島種臣伯と大逆罪 明治二年、新律編修局を刑法官(今の司法省)内に設け、水本保太郎(成美)、....
カール・マルクスとその夫人」より 著者:宮本百合子
のに反対して、市民軍を支持して一つの檄を公表した。檄はマルクスと二人の同志とを叛逆罪として起訴する種に使われた。公判の結果、一同無罪となった。 これはイエニー....
夜叉ヶ池」より 著者:泉鏡花
|環り視る中において、淑女の衣を奪うて、月夜を引廻すに到っては、主、親を殺した五逆罪の極悪人を罪するにも、洋の東西にいまだかつてためしを聞かんぞ! そりゃあるい....
婦人と思想」より 著者:与謝野晶子
蛮風の遺っているのは困ったものである。近頃聞く所に由ると、社会主義者の中に或る大逆罪の犯人を発見するに及んで、政府の高官らは慌てて欧洲の書籍を研究し、初めて社会....
「平家物語」ぬきほ(言文一致訳)」より 著者:作者不詳
も一所に身をなげる外しかたがない。もしまだ死ぬ時も来ない親に身をなげさせるのは五逆罪であろう。ミダ如来は西方浄土を荘厳し一念十念をもきらわず十悪五逆罪をもみちび....
二都物語」より 著者:佐々木直次郎
眺めていた後に、こう言った。―― 「今朝は偽造罪を裁判するんでしょうね?」 「叛逆罪さ!」 「それじゃあ四つ裂き★だ。」とジェリーは言った。「むごたらしいことを....
墓地展望亭」より 著者:久生十蘭
はわずかに二行ぐらいですんだ。竜太郎も、他の十九人のリストリア人と同じように、反逆罪人のなかに加えられた。異存はなかった。 小太鼓《タンブール》が急《せ》き込....
日記」より 著者:宮本百合子
日の夕刊に、ギリシア革命政府要員は、トルコとの戦に負けた将軍六名を、軍法会議で反逆罪として死刑に処してしまったとある。黒シャツのまま皇帝に会い、自己の立場を声明....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
決はもっとも恐ろしい刑罰を伴うに決まっていた。エリザベス女王のもとにおいては、叛逆罪の世界を支配するものは法律ではなかった。法律に変わる恐怖が、そこを支配するの....
三国志」より 著者:吉川英治
、死なんとするのか」 曹操は怒って云い返した。 「だまれ。予は汝の忘恩を責め、逆罪をただしに来たのだ」 「この玄徳は、大漢の宗親。笑うべし、汝何者ぞ。みだりに....
私本太平記」より 著者:吉川英治
宮を殺めまいらせたことは申しわけない。下手人|淵辺には科もない。当然そちの犯した逆罪だが、この尊氏も同罪たるはまぬがれ難い。かたがた、上洛も拒否し、違勅をかさね....
賤民概説」より 著者:喜田貞吉
来る。十方の衆生至心に信楽して、我が極楽浄土に生れんと欲せば、ないし十念せよ、五逆罪と正法を誹謗したものとのほかは、ことごとく往生せしめるという誓願を、阿弥陀如....