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逆襲
「逆襲〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
逆襲の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「星座」より 著者:有島武郎
たら俺はそうだガンベのいうとおり昨夕薄野に行って女郎というものと始めて寝てみたと
逆襲してやるだけのことだ。それを信ずる奴があったら「へえ柿江がかい」と愛嬌にしな....
「恩を返す話」より 著者:菊池寛
間に、泥深い沼沢が散在した。 板倉内膳正は、十二月十日の城攻めに、手痛き一揆の
逆襲を受けて以来、力攻めを捨てて、兵糧攻めを企てた。が、それも、長くは続かなかっ....
「海底大陸」より 著者:海野十三
すかして見ていたが、そのうちにぱっと身をひるがえして、かけもどった。 「事務長。
逆襲だ」 「えっ、
逆襲?」 「怪物が
逆襲してきた。こんどは猛烈なかずだ。あの透明....
「金魚撩乱」より 著者:岡本かの子
することは、今のところいろいろの事情から、復一には困難だった。勇気を起して復一は
逆襲した。 「お婿さん、どうです」 「別に」 彼女はちょっと窓から、母屋の縁外....
「河明り」より 著者:岡本かの子
んでございますわ」 その言葉は、真に自分の胸の底から出たものとも、相手の話手に
逆襲するとも、どっちにも取れる、さらさらした間を流れた。 そこに寂しい虚白なも....
「三十年後の世界」より 著者:海野十三
。 マルモ隊長は、厳重な見張をするように命令した。それは、例の月人たちが、いつ
逆襲《ぎゃくしゅう》してくるか分からなかったからである。 トロイ谷で掘って来た....
「暗号の役割」より 著者:海野十三
あの秘密地図の半分を相手に渡さないでしまったことは確実だった。そのとき彼は反って
逆襲に出で、烏啼組に一泡も二泡もふかせたらしい。現にその夜の烏啼組のリーダーだっ....
「爆薬の花籠」より 著者:海野十三
め、トラ十にかぎつけられたんだ。そして、あべこべに、われら二人が、トラ十のために
逆襲され、ぐるぐるまきにされて、自動車の中へとじこめられたときには、わしは腹が立....
「脳の中の麗人」より 著者:海野十三
ぜ貸さねばならないか、その訳がわからない」 宮川も、すこし落付をとりもどして、
逆襲したのだった。 「ははあ、その訳ですか。あなたは本当にご存知ないのですか。こ....
「火星兵団」より 著者:海野十三
て、何をいうのか。お前こそ、どこの何者だ」
相手は、きびしく、佐々に向かって、
逆襲して来た。
「君は、おれを知らないのか。すると、いよいよ君は、もぐりの警官だ....
「巴里祭」より 著者:岡本かの子
んたこそ、ジョルジュ氏のムウショワールでもバッグへ入れてやしませんかね。」 と
逆襲した。すると夫人は新吉の腕から手を抜いて肩を掴え、 ――あたし、そういう情味....
「小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
い囲まれて、どうでも太刀撃ちをしなければならない破目に陥ったので、年の若い采女は
逆襲の態度でむらがる敵の中へ斬り込んで行った。それを救おうとして続いて駈けむかっ....
「とと屋禅譚」より 著者:岡本かの子
―そりゃ、幇間の商売とはちっとばかり違うさ」 これを聞いて魯八は、軽蔑に対する
逆襲に向って来るかと思いのほか ――全くさ、幇間と来たら、こりゃ論外でさ」 ....
「酒倉」より 著者:小川未明
うすを見ていました甲の国の大将は、このときだと思いました。負けた兵士を勇気づけて
逆襲をいたし、さんざんに弱った乙の国の軍勢を破りました。 思わぬことにほこ先を....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
き出してから能率が上るので大悦びのものが随分多い。そこで、市長を排斥して、市民の
逆襲を受けてはかえって困ると思うたので、市会を開かねばならないはずだがよう開かな....