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逆転
「逆転〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
逆転の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「白蟻」より 著者:小栗虫太郎
、いまや一身にうけているような気がした。運命とは元来そうしたものだとは云え、あの
逆転はあまりに咄嗟《とっさ》であり、あまりに芝居染みて仕組まれているではないか。....
「党生活者」より 著者:小林多喜二
し敵だって、デクな人形ではない。私たちは直ぐ立ち直り、この失敗の経験を取り上げ、
逆転した情勢をそのまゝに放棄せずに、次の闘争に役立てるようにしなければならない。....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
供でさえ最後にとって置くハートの一を、彼がパッと場へ投げだしてしまったのである。
逆転! あれよあれよと満座が騒ぐなかで、勝負は一瞬に決してしまった。 カムポス....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
よると、カントの場合も同様に、諸遊星の回転方向が太陽のそれと反対になり、いわゆる
逆転とならなければならないと言うことである。ピッケリングはこれに対して次のように....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
、国際連盟は空文になったのです。しかし世界は欧州戦争前の国家主義全盛の時代までは
逆転しないで、国家連合の時代になったと私どもは言っているのであります。大体、世界....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
矛盾を発見しているよ。先刻人形の室で組み立てたものが、この室に戻って来ると、突然
逆転してしまったのだ。この室は開けずの間だったと云うけれども、その実、永い間絶え....
「田原坂合戦」より 著者:菊池寛
将も右臂は弾丸で傷き、官軍|将に敗れんとした。野津少将の軍が来り援けた為、形勢は
逆転して、高瀬川の南で、薩将西郷小兵衛を殪すに至った。 官軍二十七日の戦いに勝....
「天主閣の音」より 著者:国枝史郎
になった。 尾州派の落胆は云う迄も無い。「だが一体どういう理由から、こう形勢が
逆転したのだろう?」 研究せざるを得なかった。その結果或る事が発見された。家臣....
「火星兵団」より 著者:海野十三
博士は、いよいよ元気に、新田先生に撃方の号令を下す。そうして、大空艇は、横転・
逆転と、あらゆる秘術をつくして、敵の宇宙艇をおいかければ、必ずその宇宙艇は、黄い....
「幽霊船の秘密」より 著者:海野十三
を助けに急いだのに、今はその逆になって、こっちが助けを呼ぶ身となった。なんという
逆転だろう。 「おい古谷局長」しばらくして、船長はふたたび局長をよんだ。 「はあ....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
とたび我々の直面した敗戦焼跡の如きものがあって、無政府状態が訪れた際には、歴史は
逆転して同じフリダシへ戻ってしもう。曰く、暗黒時代である。 盛り場を縄張りとす....
「人魚謎お岩殺し」より 著者:小栗虫太郎
して見ることにしよう」 そうして、犯人の所在は局限されたが、ここで再び、形勢は
逆転してしまった。村次郎に口を押えられた為十郎だけが、一人安全圏内に止まることに....
「名人地獄」より 著者:国枝史郎
はなかったのであった。胴の間に眠っていた例の武士が、その眠りから覚めた時、形勢は
逆転したのであった。 まず胴の間から叱※する、武士の声が響いて来た。と、つづい....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
で、若い、大胆な無法者の陰謀家は、いつ富籤から黄金を、あるいはいうにいわれぬ賽の
逆転を、抽き当てるかわかったものではない。 身体検査で発見された二通の手紙は、....
「トンカトントンカッタカッタ」より 著者:今野大力
恐ろしい悲鳴が上げられた。 職工は愕いてスイッチを切断した。そして手早くプリを
逆転させた。 藁の挿入口からは肉と骨と血にまみれ、砕けて滅茶苦茶になったでぶの....