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逆輸入
「逆輸入〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
逆輸入の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「「いき」の構造」より 著者:九鬼周造
度はこの新しい意味をもった chic として、すなわちフランス語としてドイツにも
逆輸入された。しからば、この語の現在有する意味はいかなる内容をもっているかという....
「読書法」より 著者:戸坂潤
ツやフランスでは有名なもので、方々で研究会さえ持たれているのだ。今に日本にこれが
逆輸入されてくるだろうが、その時はお前は自分の次郎批判が如何に無知で浅薄であった....
「焦点を合せる」より 著者:夢野久作
ニ。奈良漬に酔う? ナカナカ日本通だね君ゃ。それじゃカステラを遣り給え。上海から
逆輸入の長崎名物だ。吾輩の話の聞き賃だ。ハハハハ……オイオイ……野郎。あとを閉め....
「時事雑感」より 著者:寺田寅彦
つものでない限り容易には海外の学界に認められにくい。そうして一度海外で認められて
逆輸入されるまではなかなか日本の学界では認められないことになっている。海外の学界....
「文芸時評」より 著者:宮本百合子
生活の中から題材をとって来た。それをこっちで作品にまとめて、再びそれを大衆の中へ
逆輸入していた。いわばプロレタリア芸術の植民地関係だった。一九三一年の「ナップ」....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
もの、気分ですもの、時々刻々の親の生きている気分だもの。
達ちゃんのところから
逆輸入は面白いこと。でも、それもいいでしょう、お母さんのお心につたわりかたが又別....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
国なのである。ただこれを製する設備がないので、原料をアメリカへ送ってガットにして
逆輸入するのである。戦争前から、そうなんだとさ。バカバカしい。またクジラの血液か....
「映画雑感(Ⅶ)」より 著者:寺田寅彦
る。そうして、そのうちに本家の老舗の日本人がこのアメリカ語に翻訳された「俳諧」の
逆輸入をいかなる形式においてしおおせるであろうかを観望するのは、さらにより多く興....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
、江差追分とか呼んでるのがそれです。新潟辺ではそれを松前節としていますが、それは
逆輸入から来た一種の錯誤感で、こういうことは東洋と西洋との間にもよくありますよ。....