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透視
「透視〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
透視の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「白蟻」より 著者:小栗虫太郎
を掘ってみると、はたしてそこには、馬の屍体が埋められてあった。と云うのが、一種の
透視的な驚異を帯びてきて、それから村里から村里の間を伝わり、やがて江戸までも席捲....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
お存して驚嘆の的となっているものである。 彼はまた流体静力学、静力学、航空学、
透視法、波動学、色彩論に関する驚嘆すべき理論的の研究を残している。その上に彼は古....
「聖書の読方」より 著者:内村鑑三
権あり、清き者は此特権に与かるを得云々、言辞は至て簡短である、然れども未来永劫を
透視する全能者の言辞として無上に貴くある、故に単に垂訓として読むべき者ではない、....
「西湖の屍人」より 著者:海野十三
、病的に削られている者は、別に特殊な修練を経ないでも、いつの間にか、ちょっとした
透視ぐらいは出来るようになっているのだった。これはいつも、そういう話の出たときに....
「蠅男」より 著者:海野十三
二人とも、顔が青なってしもうて、えろう吃驚しとりましたナ、痛快でやしたなア。あの
透視術を教えとくんなはれ、勉強になりますさかい」 藍甕転覆事件 帆村はそ....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
がその面当を外すと、そこに易介の凄惨な死相が現われた。はたせるかな、法水の非凡な
透視は適中していたのだ。のみならず、ダンネベルグ夫人の屍光と代り合って、この侏儒....
「少年探偵長」より 著者:海野十三
、金属でしょう。義眼は樹脂だ。それならば、その義眼を、ここにあるX線装置でもって
透視すれば、いともかんたんに問題は解決する。なぜといって、X線は、樹脂をらくに透....
「金属人間」より 著者:海野十三
の事件依頼人《じけんいらいにん》であろうか。 蜂矢は、玄関へ出ていって、秘密の
透視窓《とうしまど》ごしに、外にたっている訪問客のすがたを見た。まっ黒な長いマン....
「共軛回転弾」より 著者:海野十三
嫌|斜めならず、両特使を引連れて、研究室へ導く。 「ここにあるのが、訪問者の身許
透視器だ」 と、博士は壁に嵌めこんである複雑な弱電装置を指し「入口の扉に近づく....
「太平洋魔城」より 著者:海野十三
れて、すっかり安心したものか、すやすやと安らかな鼾をかきはじめた。 怪しい
透視力 密航少年事件が、曲りなりにもおさまったので、ダン艇長は、艇員たちをつれ....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
くお引受けしてくださいました。そして例のとおり、ちょっと精神の統一をして私の墓を
透視されましたが、すぐにお判りになったものと見え『フムその懐剣なら確かに彼所に見....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
らしい様子は更に見えなかった。 私がしばしば不思議な世界を見たと言って、自分の
透視眼を誇っていることは、どなたもよく御承知であろう。そうして、諸君はそんな世界....
「人魚謎お岩殺し」より 著者:小栗虫太郎
た少し休んで……」 儀右衛門は、それを聴いてハッと顔色を変えたけれども、法水の
透視的神経は、黒死館殺人事件一つでさえも、優に十五を数えるではないか。 やがて....
「オフェリヤ殺し」より 著者:小栗虫太郎
させようとしたその子は、闇から闇に葬られてしまったのだよ」 法水の意表に絶した
透視のために、勝敗がこの一挙に決定してしまった。 ロンネの蒼ざめた影のような身....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
手に負えぬこざかしい文化人であることを反省した方がよいのではないか。すると歴史の
透視ということは、がらりとして一変するであろう。実朝があのような歌を詠んだのは、....